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訪問看護・管理者のための看護師マネジメント講座

ご自身も看護師であるものの訪問看護ステーションの管理者として看護師の育成~マネジメントに悩まれている方も多いのではないのでしょうか。

本記事では、訪問看護という仕事において看護師をどのような考えを持ってマネジメントしていくのかを説明します。

ほとんどの看護師が訪問看護未経験

訪問看護ステーションで働く看護師は、年々増加しているものまだまだ少なく、全看護師の4.9%(常勤換算では4.6%)しか勤務していません。(2020年厚生省調べ)

訪問看護ステーションの求人に応募してくる看護師もこれまで病棟でしか働いておらず、在宅~訪問看護の経験は、看護学生のころの実習のみという看護師も多くいらっしゃいます。

看護師さんと日々面接されている管理者さんも訪問看護の経験のある看護師さんとは、あまり出会われないのではないでしょうか。

そんな訪問看護未経験の看護師さんを「訪問看護師」としてとしてしっかりと業務を行っていただくためには、様々な面を考慮しながらマネジメントをおこなっていく必要があります。

訪問看護が未経験の看護師へのマネジメントのポイント

そもそも看護師は、病院で医療チームの一員として働く専門職であり、医師や他の医療スタッフと密接に連携して患者の治療やケアを行っています。

看護師は国家資格者であり、専門的な知識や技術を持っています。マネジメントする側は、その専門性を尊重し、適切な評価やフィードバックを行うことが必要です。

特に訪問看護が未経験の看護師には、特に以下のポイントを意識する必要があります。

1.コミュニケーションを大切にする

訪問看護師は患者の身体的なケアだけでなく、心理的なケアも担当します。

そのため、チーム内でのコミュニケーションを密にし、お互いの役割や意見を共有することが大切です。

急ぎの連絡であれば直接話したり、メールで伝えたりすることが適切ですが、日常的な業務については、チームミーティングやフィードバックシートの活用が有効です。

チームミーティングやフィードバックシートの活用が有効

2.相手を尊重する態度をとる

コミュニケーションにおいて、相手を尊重する態度を心がけることが重要です。

相手の意見や考えに耳を傾け、双方向のコミュニケーションを心がけましょう。

また、相手の発言を否定するような発言は避け、建設的な意見交換をするようにしましょう。

3.伝える内容の明確化

伝える内容は明確にすることが大切です。

曖昧な表現や誤解を招く表現は避け、具体的かつ明確な表現を心がけましょう。

また、聞き手に合わせた説明や、相手にとって理解しやすいような言葉選びを行うことも重要です

4.オープンな雰囲気づくり

コミュニケーションを活発にするためには、オープンな雰囲気をつくることが必要です。

ステーション内でのコミュニケーションにおいては、会話が自然に生まれるように、リラックスした雰囲気を作りましょう。

また、問題が生じた場合には、オープンな雰囲気の中で率直に話し合うことが重要です。

新米訪問看護師のコーチングのポイント

新米訪問看護師に対するコーチングは、能力の向上や業務の改善など、目標に向けたサポートをすることです。

以下に、看護師のコーチングの方法について説明します。

1.目標設定を共有する

看護師と一緒に目標を設定し、その目標に向けての計画を立てます。目標が明確になれば、看護師が自分で考え、行動するようになります。

事業計画や実績などを提示した上でケアマネへの営業件数や訪問件数などの目標設定を行うとよいでしょう。

2.質問を活用する

コーチングでは、看護師が自分自身で考え、自分で答えを見つけることを促します。そのため、質問を使って、看護師自身が問題を解決する方法を見つけるように促しましょう。

3.フィードバックを行う

看護師が行動した結果や取り組み方について、具体的にフィードバックを行います。

その際、良い点は褒めることで自信を持たせ、改善点については具体的なアドバイスを交えて指摘します。

内容によっては、管理者と個人だけではなく、スタッフを集めてカンファレンスをしても良いです。

4.成功体験を積ませる

看護師に成功体験を積ませることで、自信をつけさせることができます。

小さな成功体験から始め、徐々に難易度を上げていくことで、訪問看護師としての成長を促しましょう。

6.継続的な支援を行う

看護師が目標を達成するまで、継続的にサポートを行います。

必要に応じてアドバイスをし、進捗状況を共有することで、看護師が目標を達成しやすくなります。

以上のような方法で、看護師に対するコーチングを行うことで、業務の改善や能力向上につなげることができます。

訪問看護師への注意のポイント

初めての訪問看護であれば、医療行為のミスや健康状態の見落とし、ご利用者、ご家族とのコミュニケーションの問題、主治医やケアマネさんとの連携の不備など様々な失敗やミスも発生することがあります。

訪問看護師への注意のポイント

看護師に注意する場合は、以下のポイントに気を付ける必要があります。

1.目的を明確にする

注意をする理由や目的を明確にし、看護師に納得してもらうことが大切です。

ただ注意するだけでなく、なぜそのような指摘をするのかを説明し、共通の目標を持つことが重要です。

2.話し方に気を付ける

注意をする際には、相手の立場や気持ちを考慮し、優しく丁寧な言葉遣いで話すことが必要です。注意をすることで看護師の自尊心を傷つけたり、意欲を削ぐことがないように心がけましょう。

3.場所やタイミングを選ぶ

注意をする場所やタイミングを選ぶことも大切です。注意をする内容によっては、周りの人が聞いてしまうことがあるため、プライバシーを守るために注意をする場所を選ぶようにしましょう。また、看護師が忙しい時や緊急の場合には、注意をするタイミングをずらすなどの配慮が必要です。

4.具体的な指摘をする

注意をする際には、具体的な指摘をすることが重要です。漠然とした指摘では、看護師が改善点を把握することができません。具体的な改善点やアドバイスを交えながら、具体的な指摘を行いましょう。

5.フィードバックを受け入れる姿勢を持つ

注意を受けた看護師が、自分の行動を改善するためには、フィードバックを受け入れる姿勢が必要です。注意をする際には、その点を確認してから指摘をするようにしましょう。

以上のようなポイントに気を付けることで、看護師への注意を効果的に行うことができます。

注意をすることで看護師との信頼関係が損なわれないように、注意の方法には十分に配慮するようにしましょう。

まとめ

訪問看護ステーションの管理者・看護師に向けて看護師のマネジメントに関して気を付けるポイントについて解説しました。

訪問看護師の役割は非常に重要であり、在宅医療において欠かせない存在と言えます

高齢化が進む現代社会において在宅医療の需要はますます高まっています。訪問看護師の役割は非常に重要であり、在宅医療において欠かせない存在と言えます

そして沢山の看護師さんを立派な「訪問看護師」としてマネジメントしていくことは、とても意義のあるお仕事です。

管理者さんには、是非いいステーションを作っていただければと思います。

ご不明なことがございましたらお気軽にお問合せください。

>保険外美容医療での看護師独立ストーリー

保険外美容医療での看護師独立ストーリー

石原看護師は、約1年前に美容エステと美容医療を組み合わせた独自メニューを提供する美容サロンを自宅で開業されました。
週に2回はクリニックに勤務しながら、子育てや家事と両立できるサロン運営を軌道に乗せています。

石原看護師がどのようにして時間や場所にとらわれない働き方を実現できたのか、その経緯、現在の状況、そして今後のビジョンについてお話をうかがいました。

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