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訪問看護師の退職理由とその対策

前回のコラムでは、訪問看護師さんマネジメントのポイントについてお伝えしました。

しかしいくらマネジメントに心を尽くしていても看護師の退職は発生してまうもの。どれだけ引き止めても一度辞めると決めたスタッフを止めることはできません。

大切なことは、退職を決意する前に、スタッフの不満を察知し、その原因の芽を摘むことです。

そこで今回の記事では、訪問看護師の退職理由とその対策について解説します。

訪問看護における看護師の退職や定着率に悩まれている経営者や管理者の方々には、ぜひこの記事をお読みいただきたいと思います。

訪問看護師が退職を考える理由

訪問看護師が退職を考える理由は、人それぞれですが大きく分類すると以下のようなものがあります。

(1)ステーション内の人間関係が悪いこと

訪問看護師は、単独で活動することが多いため、職場での人間関係が悪くなると孤立しやすい傾向があります。

また、訪問看護師同士の意見や考え方の違いが原因となって、トラブルが生じることもあります。

(2)給与や待遇が不満であること

訪問看護師の給与や待遇が不十分だと感じる場合、他の職場へ移ることを考えることがあります。

特に、労働環境の改善や待遇の向上を求める訪問看護師が増えていることもあります。

給与や待遇が不満である

(3)ご利用者の状況によっては心理的に負担が大きいこと

訪問看護師は、ご利用者の自宅や施設に訪問し、その生活環境や家族の関わり方、病気や障害による困難など、様々な状況に直面します。

その中には、看護師自身が心理的に負担を感じるような場合もあります。

(4)重労働や負担が大きいこと

訪問看護師は、患者の自宅や施設を訪問し、看護や介護を行います。そのため、移動や患者の身体介助など、身体的に負担が大きい作業が多いため、疲労がたまりやすいという問題があります。

(5)組織や社会的な問題によるストレス

訪問看護師が活動する組織や、社会的な問題によって、業務に支障が生じることがあります。例えば、新型コロナウイルスの感染拡大によって、訪問看護師の業務に大きな制限が生じることがありました。

上記5つのポイントを注意しながら定期的にスタッフに不満が溜まっていないかを確認していきましょう。

新人看護師が訪問看護から離れていく理由

訪問看護ステーションで働く看護師さんの多くは、訪問看護未経験で入職されています。

新人看護師が訪問看護から離れていく理由は、以下のようなことが考えられます。

(1)初めての仕事に対するストレス

訪問看護は、診療所や病院などの施設とは異なる業務形態であり、新人看護師にとっては初めての仕事になることが多いため、業務に対しての不安やストレスが大きくなりがちです。

(2)ご利用者・ご家族とのコミュニケーションの難しさ

訪問看護師は、ご利用者の自宅や施設に訪問するため、ご利用者(ご家族)とのコミュニケーション能力が求められます。

しかし、ご利用者(患者)とのコミュニケーションに苦手意識を持っている新人看護師もいるため、訪問看護を続けることが難しくなることがあります。

(3)業務内容の複雑さ

訪問看護は、病棟での看護業務に比べて、ご利用者の状態に応じた柔軟な対応が求められます。

また、医師との連携や診療報酬の請求など、独自のルールがあるため、業務内容が複雑であると感じる新人看護師もいます。

(4)移動の負担やオンコール対応が多いこと

訪問看護師にとって夏場や雨の日、真冬の訪問を辛く感じる方もいらっしゃいます。

訪問後の報告業務や夜間のオンコール対応など新人看護師にとっては負担が大きいと感じることがあります。

あくまでの一例にはなりますが、新人の訪問看護師の場合は、訪問看護に慣れるまでに時間がかかることが多いため、職場や上司、先輩看護師などのサポートが必要となります。

訪問看護師の退職を防ぐ方法

では、どのようにすれば訪問看護師の退職を防ぐことができるのでしょうか。以下の5つがポイントとなります。

コミュニケーションの改善

看護師が退職する一番の原因の一つに、職場のコミュニケーション不足が挙げられます。

職場の上司や同僚とのコミュニケーションを改善することで、看護師が職場に満足している状態を保つことができます。

職場の上司や同僚とのコミュニケーションを改善することで、看護師が職場に満足している状態を保つことができます

スキルアップの支援

看護師には、看護技術のスキルアップや専門知識の習得が必要です。

職場での研修や勉強会の開催、資格取得支援など、スキルアップの機会を提供することで、看護師が職場でのスキルアップを実感し、やりがいを持って働くことができます。

ワークライフバランスの改善

看護師には、長時間労働や過剰な業務負担がかかることが多いため、ワークライフバランスの改善が必要です。

適切なシフト制度の導入や、残業時間の短縮など、オンコールの選択制など、働き方の改善を図ることで、看護師がストレスを感じずに働くことができます。

給与・待遇の改善

看護師には、高い専門性や責任が求められるため、給与・待遇の改善が必要です。

業界水準以上の給与や、待遇面の改善を行うことで、看護師が職場に長く留まることができます。

メンタルヘルスケアの充実

看護師には、ストレスや精神的な負担がかかることが多いため、メンタルヘルスケアの充実が必要です。職

場でのカウンセリングや、ストレスマネジメントの研修など、メンタルヘルスのケアを充実させることで、看護師がメンタルヘルス面でのストレスを感じずに働くことができます。

看護師との採用面接のときに聞いておくべき質問内容

もちろん看護師といえど仕事との相性、向き不向きもあります。

採用面接の時にどんな方なのか、訪問看護に向いている方かなどを見極める必要があります。

看護師との採用面接のときに聞いておくべき質問内容

以下は、看護師との採用面接において注意すべきポイント、聞いておくべき質問内容になります。

(1)経験やスキルについて

看護師としての経験やスキルについて尋ねることで、その看護師がどの程度の能力を持っているかを把握することができます。

(2)チームワークについて

訪問看護の場合、複数の看護師が同じ患者さんを担当することがあるため、チームワークが非常に重要です。

その看護師がチームワークを意識しているかどうかを聞いてみることができます。

(3)コミュニケーション能力について

患者さんや家族、または医療スタッフとのコミュニケーションが重要になるため、その看護師がコミュニケーション能力に優れているかどうかを確認することができます。

(4)質問への回答方法について

面接の質問にどのように回答するかは、その看護師の判断力や臨機応変な対応力を判断するポイントとなります。

質問への回答方法や思考プロセスを確認することができます。

(5)モチベーションについて

訪問看護は患者さんの自宅や施設など、様々な場所で行うため、外出することが多くなります。

そのため、その看護師がモチベーションを保ちながら働くことができるかどうかを確認することができます。

(6)退職理由について

前職での退職理由や、転職を考えた背景などを聞いてみることで、その看護師の志向性や働く環境に対する要望を把握することができます。

特に退職理由がネガティブ(職場・待遇への不満、人間関係など)な場合は、深くヒアリングしていただくことをお勧めします。

以上のように、採用面接で聞くべき質問は、その看護師の能力や適性を判断することに焦点を当て、訪問看護に必要なスキルや資質について把握することが重要です。

まとめ

今回は、訪問看護師の退職理由とその対策についてお伝えしました。

経営者や管理者からの積極的なコミュニケーションや職場の環境改善によって看護師さんの定着率は大きく変わってきます。

経営者や管理者からの積極的なコミュニケーションや職場の環境改善によって看護師さんの定着率は大きく変わってきます

一人でも多くの看護師に訪問看護師として働くことの魅力をやりがいを感じていただければと思います。

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訪問看護は未経験であり自己資金もゼロでしたが、ある経営者さんとの出会いにより新規立ち上げの訪問看護ステーションで将来の独立を前提に管理者として働くことが決定しました。 現在年収600万円を得ながら経営ノウハウを習得し、3年後の独立、理想の訪問看護ステーション作りに邁進されています。

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