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離職の原因を突き止める!病院との違いから生まれる訪問看護師の7つの悩みと対策

訪問看護未経験の看護師が訪問看護ステーションで働き始めて、まず感じるのがこれまで働いてきた病棟やクリニックとの働き方の違いです。

この訪問看護と病院との違いやギャップから生じる不安は、少しずつ蓄積されていき、やがて不満となり離職につながっていきます。

看護師さんの離職を未然に防ぎ、定着率をあげていくためには、病棟と訪問看護との働き方の違いから発生する不安・不満をしっかりと理解することが重要です。

今回は、これまで病棟で働いてきた看護師が訪問看護で感じる不安要素とその内容、対策についてお伝えします。

目次

病院との違いやギャップから生まれる不満とは

採用当初は、在宅医療に携わりたいとやる気にあふれてた看護師が2ヶ月、3ヶ月と日を追うごとに表情が暗くなり、覇気がなくなり、退職したいと伝えてきた…

こんな経験をされたことのある管理者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

訪問看護師の退職防止のためには、訪問看護師の「退職の真の原因」を突き止め、解消していくとが重要です。

では、ほとんどの看護師が未経験で訪問看護ステーションに入職する現状を踏まえ、病院との違いやギャップからどのような不安が生まれているのかをみていきます。

病院との違いから生まれる7つの悩みと不安

(1)病院で経験した以外のスキルが必要

(2)病棟での経験が仕事に活かせない

(3)病院のような明確な業務範囲と責任の定義がない

(4)病院に比べ訪問看護は、体力的に厳しい

(5)病院に比べ給料が割に合わない

(6)病院に比べステーション内の人間関係がよくない

(7)病院に比べ教育体制が整っていない

この病院との違いから生まれる7つの悩みの内容と解決策を見ていきます。

(1)病院で経験した以外のスキルが必要

(1)病院で経験した以外のスキルが必要

訪問看護師が離職を考える理由として「病院で経験した以外のスキルが必要」という理由が挙げられる場合、以下のようなスキルや要素が考えられます。

1.コミュニケーションスキル

訪問看護師は、利用者やその家族と密接に関わります。利用者のニーズや状態を正確に理解し、適切なケアやアドバイスを提供するためには、優れたコミュニケーションスキルが必要です。

2.自己管理能力

訪問看護師は、自律的に業務を遂行する必要があります。訪問スケジュールの管理、医療用具や薬剤の備品管理、ドキュメンテーションの適切な処理など、自己管理能力が求められます。

3.判断力と問題解決能力

訪問看護師は、利用者の状態を評価し、適切な行動を選択する必要があります。病院とは異なる環境や制約の中で、急変や予期せぬ状況に対応する能力が求められます。

4.利用者やその家族への教育

訪問看護師は、利用者やその家族に対して健康管理や病状に関する情報を提供する役割も果たします。利用教育には、分かりやすく説明する能力や資料の作成などが必要です。

5.チームワーク

訪問看護師は、他の医療従事者や介護スタッフと協力しながら業務を遂行します。円滑な連携やチームワークの構築が求められます。

「病院で経験した以外のスキルが必要」と感じる不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が「病院で経験した以外のスキルが必要」と感じる不満を解消するための対策は以下の通りです。

1.教育プログラムの充実化

訪問看護に特化した教育プログラムを充実させます。訪問看護に必要なスキルや知識を網羅し、看護師が効果的に学べるカリキュラムを提供します。

2.専門知識の提供

訪問看護に関連する専門知識や最新のガイドラインを提供します。看護師が訪問看護の実践に必要な情報を学ぶ機会を提供します。

3.実地トレーニングの実施

訪問看護の業務を実際の訪問看護ステーションや在宅環境で経験する機会を提供します。実践的なスキルを磨くために、実際の現場での経験を積むことが重要です。

4.メンタリングやサポート体制の確立

経験豊富な訪問看護師が新人看護師のメンターとなり、サポートを提供します。質問や不安を共有し、アドバイスやフィードバックを受けることで成長を促します。

5.チームワークの促進

訪問看護は複数の医療従事者や介護スタッフとの連携が必要です。チームワークを重視し、役割と責任を明確にすることで、業務の効率化とスムーズな連携を図ります。

6.フィードバックと振り返りの機会の提供

看護師の業績や成長を評価し、フィードバックや振り返りの機会を提供します。これによって看護師は自己成長を促進し、訪問看護に必要なスキルを向上させることができます。

これらの対策を講じることで、訪問看護未経験の看護師が新たなスキルを身につけ、訪問看護において自信を持って業務に取り組むことができるでしょう。

(2)病棟での経験が仕事に活かせない

(2)病棟での経験が仕事に活かせない

1.環境の違い

病棟での看護と訪問看護は、環境や業務内容が異なります。病棟では、多くの患者との接触や集中的な医療処置が行われますが、訪問看護では一人ひとりの患者の自宅や施設を訪問し、個別のケアを提供します。このような環境の違いが、病棟での経験を訪問看護の仕事に直接活かすことに難しさを感じさせることがあります。

2.自己裁量の重要性

訪問看護では、看護師が自己裁量を持ってケアプランを立案し、実施することが求められます。一方、病棟では医師や上司の指示に従って業務を遂行することが一般的です。訪問看護師が病棟での経験を活かすためには、自己裁量を持って患者のケアを進める能力を磨く必要があります。

3.家庭でのケアの複雑さ

訪問看護では、利用者が自宅や施設で生活しているため、家庭や地域の事情やリソースを考慮しながらケアを提供する必要があります。病棟での経験では接することのなかった家族や介護者とのコミュニケーションや協力が求められるため、訪問看護でのスキルや知識の習得が必要となります。

4.時間管理と適応力

訪問看護では、訪問スケジュールの管理や移動時間の計画など、時間管理のスキルが重要となります。また、様々な訪問先や状況に対応しなければならず、柔軟性と適応力も求められます。病棟での経験だけではこれらのスキルを身に付けるのに十分ではないと感じることがあります。

「病棟での経験が仕事に活かせない」の不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が「病棟での経験が仕事に活かせない」と感じる不満を解消するための対策は以下の通りです。

1.訪問看護に特化した研修プログラムの提供

訪問看護の専門知識やスキルを身につけるための研修プログラムを提供します。実践的なトレーニングやシミュレーションを含め、訪問看護の業務に慣れることができます。

2.メンタリングやサポート体制の確立

経験豊富な訪問看護師が新人看護師をメンターとしてサポートし、経験や知識を共有します。新人看護師が不安や疑問を相談できる環境を整えます。

3.実地トレーニングの提供

実際の訪問看護ステーションや在宅環境での実地トレーニングを通じて、訪問看護の業務を経験します。患者の自宅でのケアや家族との関わり方を学びます。

4.病棟経験の活用

病棟での経験は直接的には活かされないかもしれませんが、看護全般に関する知識や臨床経験は訪問看護でも活かすことができます。病棟で培った看護スキルや判断力を応用し、訪問看護に適用する方法を学びます。

5.チームワークの強化

訪問看護では他の医療従事者や介護スタッフとの連携が重要です。チームワークを強化し、協力して業務を遂行することで、病棟での経験を活かせる場面を創出します。

6.持続的な学習の機会の提供

訪問看護に関連する最新の情報やガイドライン、研究成果などを提供し、看護師が持続的に学び続ける機会を提供します。

これらの対策を講じることで、訪問看護未経験の看護師は病棟での経験を活かして業務に取り組むことができるでしょう。

(3)病院のような明確な業務範囲と責任の定義がない

(3)病院のような明確な業務範囲と責任の定義がない

訪問看護ステーションの訪問看護師が「病院のような明確な業務範囲と責任の定義がない」と感じる理由は以下のような要素が考えられます。

1.業務範囲の曖昧さ

訪問看護では、患者の自宅や地域を訪問し、さまざまなケアやサービスを提供するため、業務範囲が広範であり、明確な定義がない場合があります。看護師は様々なニーズや状況に対応しなければならず、その範囲や具体的な業務内容が明確になっていないと、責任の所在や役割の明確化に困難を感じることがあります。

2.責任の定義の不明確さ

訪問看護ステーションでは、複数の看護師や専門職と連携してケアを提供することが一般的です。しかし、各職種の責任や役割の明確な定義がない場合、看護師は責任範囲や責任者の判断が不明瞭であると感じることがあります。また、チーム内のコミュニケーションや調整が不十分な場合も、看護師の責任が曖昧になる原因となります。

3.適切なサポートの不足

訪問看護では、患者の自宅や地域で単独で業務を行うことがあります。このような状況で、必要なサポートやバックアップ体制が不足していると、看護師は責任を負いきれないと感じることがあります。例えば、緊急時の対応や診療情報の共有、連携する他の専門職との協力などが十分に行われていない場合、看護師は責任の負担を感じる可能性があります。

「病院のような明確な業務範囲と責任の定義がない」の不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が感じる「病院のような明確な業務範囲と責任の定義がない」という不満を解消するための有効な対策は以下の通りです。

1.クリアな業務ガイドラインの作成

訪問看護ステーションで働く看護師に対して、明確な業務ガイドラインやポリシーを策定します。看護師が自分の役割や責任を正確に理解できるようにします。

2.教育と研修の充実

訪問看護に関連する業務やスキルについて、新人研修や継続的な教育プログラムを提供します。看護師が必要な知識や技術を習得できるようにします。

3.チームワークの強化

訪問看護では、複数の看護師や専門職と連携して業務を行うことがあります。チームメンバー間のコミュニケーションや協力体制を強化し、役割や責任の重複や漏れが起きないようにします。

4.監督とフィードバックの提供

上司や管理者が適切な監督とフィードバックを提供します。看護師の業務遂行や成果を評価し、必要なサポートや指導を行います。

これらの対策により、訪問看護未経験の看護師は業務範囲と責任の明確化に役立ち、不満を解消できます。

(4)病院に比べ訪問看護は、体力的に厳しい

(4)病院に比べ訪問看護は、体力的に厳しい

訪問看護ステーションの訪問看護師が「病院に比べ訪問看護は、体力的に厳しい」と感じる理由は以下のような要素が考えられます。

1.移動の負担

訪問看護師は患者の自宅や施設を訪問するため、日常的に移動を行う必要があります。訪問先が複数ある場合や移動距離が遠い場合、長時間の運転や公共交通機関の利用が必要になるため、体力的な負担が生じることがあります。

2.訪問業務の特殊性

訪問看護では、患者の自宅や施設でのケアを行います。病院勤務と比べて、患者の住環境や設備の違い、動線の制約など、特殊な状況に対応する必要があります。患者の自宅でのケアは病院と比べて体力的な負担が大きく、環境の変化に対応することが求められるため、体力的な厳しさを感じることがあります。

3.患者ケアの重労働

訪問看護では、一人ひとりの患者に対して個別のケアを提供する必要があります。訪問看護師は患者の身体的な介助や移動の支援、複数の医療機器の操作など、体力を要する業務に従事することがあります。また、訪問看護師は単独での業務遂行が多いため、身体的な負担が増えることがあります。

4.時間的な制約

訪問看護では、患者の都合に合わせた訪問時間を調整する必要があります。患者の予定や待ち時間の変動、急な緊急事態などに対応しなければならないため、柔軟な対応と時間管理が求められます。これにより、長時間の労働や緊張感のある業務スケジュールが体力的な負担となることがあります。

「病院に比べ訪問看護は、体力的に厳しい」の不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が感じる「病院に比べ訪問看護は、体力的に厳しい」という不満を解消するための有効な対策は以下の通りです。

1.適切な訪問スケジュールの策定

訪問スケジュールを看護師の負担を考慮して立案し、適切な調整を行います。

2.チームワークの強化

訪問看護師同士の連携やサポート体制を強化し、業務負担を分散します。

3.労働時間の配慮

適切な労働時間の設定と休息時間や休日の確保を考慮します。

4.スキル・知識の向上と教育支援

訪問看護に必要なスキルや知識を習得するための教育支援を充実させます。

5.健康管理の支援

定期的な健康チェックや健康相談の機会を提供し、看護師の体力を維持する取り組みを行います。

これらの対策により、訪問看護未経験の看護師の体力的な負担を軽減し、不満を解消することができます。

(5)病院に比べ給料が割に合わない!

(5)病院に比べ給料が割に合わない!

訪問看護ステーションの訪問看護師が「病院に比べ給料が割に合わない」と感じる理由は以下のような要因が考えられます。

1.給与水準の差

訪問看護は病院勤務と比較して、通常は給与水準が低い場合があります。訪問看護は患者の自宅や施設を訪問するため、訪問時間や移動時間などが給与に反映されず、病院勤務と比較して労働時間に対する報酬が少なくなることがあります。

2.賃金体系の違い

病院と訪問看護ステーションでは賃金体系が異なる場合があります。病院では基本給に加えて夜勤手当や休日手当などの追加手当が支給されることが多いですが、訪問看護ステーションでは訪問回数や訪問時間に応じた手当が支給されることが一般的です。そのため、手当の面で病院と比べて割に合わないと感じることがあります。

3.キャリアアップの制約

訪問看護においては、キャリアアップの機会や昇進の道が限られていることがあります。病院勤務では、経験やスキルの向上によって昇進や専門職への道が広がることが期待できますが、訪問看護ではそのようなキャリアパスが制約されることがあるため、給与面での不満が生じることがあります。

4.労働条件の違い

訪問看護では、訪問先の患者の自宅や施設に移動しなければならず、移動時間や交通費が発生することがあります。また、訪問看護は一人ひとりの患者に対する個別のケアを提供するため、その業務の特殊性から病院勤務と比べて負担が大きいと感じることがあるため、給与に見合った報酬を求める場合があります。

「病院に比べ給料が割に合わない!」の不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が「病院に比べ給料が割に合わない!」と感じる不満を解消するための対策は以下の通りです。

1.給与改善の提案

経営陣に看護師の給与改善に関する提案を行い、報酬体系やインセンティブ制度の導入を提案します。

2.追加手当の導入

訪問看護の特殊性や労働条件を考慮し、訪問看護師に追加手当を支給する制度を導入します。

3.キャリアパスの充実

訪問看護師のキャリアパスを明確にし、昇進や専門職への道を整備します。

4.教育・研修の充実

訪問看護に必要なスキルや知識の習得を支援する教育・研修プログラムを充実させます。

5.労働環境の改善

訪問スケジュールの適切な調整や労働条件の改善を行い、看護師の満足感を高めます。

これらの対策により、訪問看護未経験の看護師の給与面における不満を解消し、働きやすい環境を提供します。

(6)病院に比べステーション内の人間関係がよくない

(6)病院に比べステーション内の人間関係がよくない

訪問看護ステーションの訪問看護師が「病院に比べステーション内の人間関係がよくない」と感じる理由は以下のような要素が考えられます。

1.コミュニケーションの欠如

ステーション内でのコミュニケーションが不十分であったり、情報共有が不足している場合、看護師同士や他のスタッフとの連携が難しくなります。コミュニケーションの欠如は協力体制の形成や信頼関係の構築に影響を及ぼし、人間関係の悪化につながる可能性があります。

2.チームワークの不足

ステーション内でのチームワークが不十分であったり、協力関係が希薄な場合、看護師同士が孤立感を抱くことがあります。チームワークの不足は業務の効率性や品質にも影響を与えるため、人間関係の悪化につながる可能性があります。

3.コンフリクトやトラブル

ステーション内での個人間のコンフリクトやトラブルが起こる場合、看護師同士の関係が悪化します。コンフリクトやトラブルは職場環境のストレスを増加させ、離職を考える要因となる可能性があります。

4.リーダーシップの不備

ステーションのリーダーシップが不十分であったり、問題解決やコミュニケーションの円滑化に取り組まれていない場合、看護師たちは不満や不安を抱えることがあります。リーダーシップの不備はスタッフのモチベーション低下や人間関係の悪化につながる可能性があります。

5.資源やサポートの不足

ステーション内で必要な資源やサポートが不足している場合、看護師たちは業務の遂行に困難を感じることがあります。必要な情報や道具が提供されず、負荷が増加することで人間関係が悪化する可能性があります。

「病院に比べステーション内の人間関係がよくない!」の不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が感じる「病院に比べステーション内の人間関係がよくない」という不満を解消するための対策は以下の通りです。

1.コミュニケーションの促進

ステーション内でのコミュニケーションを活発化させ、情報共有や意見交換の機会を増やします。

2.チームワークの強化

チームメンバー間の協力やサポートを促進し、お互いに助け合える環境を作ります。

3.コンフリクトの解決

問題が起きた場合は早期に対処し、関係者同士で話し合いを行います。

4.リーダーシップの強化

ステーションのリーダーシップを向上させ、スタッフの意見や要望に耳を傾けます。

5.サポート体制の充実

看護師が業務を円滑に遂行できるようなサポート体制を整えます。

これらの対策により、訪問看護未経験の看護師のステーション内の人間関係の改善が図られます。

(7)病院に比べ教育体制が整っていない

(7)病院に比べ教育体制が整っていない

訪問看護ステーションの訪問看護師が「病院に比べ教育体制が整っていない」と感じる理由は以下のような要素が考えられます。

1.新人研修の不十分さ

訪問看護ステーションでの新人研修が十分に行われていない場合、未経験の看護師は訪問看護の特殊な業務やスキルを習得するのに困難を感じることがあります。必要な知識や技術の提供が不足しているため、不安や適応困難を抱える可能性があります。

2.継続的な教育プログラムの欠如

訪問看護ステーションでの継続的な教育プログラムが不十分である場合、看護師は専門知識やスキルの向上に取り組む機会が限られます。最新の医療情報や技術の習得、実践力の向上などが怠られる可能性があります。

3.メンタリングやサポートの不足

新人や未経験の看護師に対する適切なメンタリングやサポートが行われていない場合、スキルや知識の獲得が困難になることがあります。経験豊富な看護師からの指導やフィードバック、適切なサポート体制の提供が欠如していると、看護師は不安や孤独感を抱える可能性があります。

4.キャリア開発の機会の不足

訪問看護ステーションでのキャリア開発の機会が限られている場合、看護師は将来のキャリアパスや成長の見通しを持ちにくくなります。キャリアの多様性や昇進の機会が不明確であると、看護師はステーションを離れて病院などの他の職場を探す可能性があります。

「病院に比べ教育体制が整っていない」の不満を解消するための対策

訪問看護未経験の看護師が感じる「病院に比べ教育体制が整っていない」という不満を解消するための対策は以下の通りです。

1.充実した新人研修プログラムの実施

訪問看護ステーションでの新人研修を充実させ、訪問看護の特殊な業務やスキルを学ぶ機会を提供します。

2.継続的な教育プログラムの提供

新人研修だけでなく、看護師のキャリア全体にわたって教育プログラムを提供し、最新の知識やスキルを学ぶ機会を提供します。

3.メンタリングやサポートの強化

経験豊富な看護師によるメンタリングやサポート体制を充実させ、新人や未経験の看護師をサポートします。

4.キャリア開発の支援

キャリアパスや昇進の機会を提供し、看護師のスキル向上と成長をサポートします。

5.コミュニケーションの改善

ステーション内のコミュニケーションを改善し、情報共有や相談の場を設けます。

これらの対策により、訪問看護未経験の看護師の教育体制の不満を解消し、充実した環境での成長とキャリアの発展を促進します。

まとめ

今回は、これまで病棟で働いてきた看護師が訪問看護で感じる不安要素とその内容、対策についてお伝えしました。

病院との働き方の違いからくる不安・不満の種類の多さに驚かれた管理者の方も多いのではないでしょうか。

大切なのは、一人ひとりの看護師さんの不安や不満の原因を事前に察知し、日頃から対策を講じていくことです。この日々の取り組みが看護師さんの離職を防ぎ、定着率をあげ、ひいては、訪問看護ステーション全体の質を上げることに繋がっていきます。

今回の記事が地域に求めれれる質の高い訪問看護ステーション作りに日々取り組まれている経営者、管理者、訪問看護で働かれる看護師の参考になれば幸いです。

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