「病院ではできないケアをしたい」そんな思いから訪問看護ステーションの開業を目指す看護師が増えています。しかし「実際のところ、訪問看護と病院でのケアってどう違うんだろう」と、疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、病院での看護と訪問看護の違いを解説します。
病院での看護と訪問看護の違いとは?
(1)看護を提供する場所が違う!
訪問看護では、病院での医療とは異なり、利用者の自宅でケアを提供します。ここが一番大きな違いです。
利用者の自宅は、病院とは違って、医療やケアを提供するための設備や物品が十分ではありません。利用者の住む家の住環境もさまざまです。
そのため、自宅でケアを提供するには、工夫が必要です。
たとえば、自宅にない物品の代わりになるものを手作りしたり、利用者の自宅にあるもので代用したりして、知恵が求められる場面が少なくありません。
このような創意工夫を楽しむのも、訪問看護のおもしろさと言えます。
(2)提供するケアの優先順位が違う!
「病院でのケアと訪問看護は違うのか」と言われると、明確な違いはありません。診療の補助や医療処置、患者様や利用者、その家族の心理的なサポートなど、看護師が行う業務は、基本的には病院でも在宅でも同じです。
ただし、違うのはケアの優先順位です。病院では治療が目的なので、医師の指示や医療的処置が優先されます。そのため看護師は、医師の指示や病院のルールに従ってケアを行わなくてはなりません。
しかし、訪問看護では、利用者が住み慣れた家で療養生活を送ることが目的なので、ケアが優先されます。
入浴や清拭などのADLの援助や、内服薬の管理やリハビリテーションなど、療養支援も訪問看護の大切な役割になります。
(3)利用者と接する時間や期間が違う
病院に入院している患者さんの看護には、「退院まで」という区切りがあります。また病院では1人の看護師が同時に何人もの患者さんを担当するため、一人一人の患者さんをケアできる時間は限られています。
訪問看護では、1人の利用者の自宅に訪れてケアをするため、じっくりと関わることができます。
訪問看護では、1回の訪問時間はおよそ30分から1時間です。一人に対し、時間をかけてケアを提供できます。
(4)より多職種との連携が必要
訪問看護では、主治医はもちろん、ケアマネージャーや薬剤師、理学療法士など、さまざまな職種と連携しなくてはなりません。
もちろん、利用者の家族との関りも重要です。
病院とのチームとはまた違った環境で、異なる職種のメンバーと協力しなくてはなりません。
チームの中での活躍するのためは、訪問看護師としての役割を自覚しておく必要があるでしょう。
(5)労働時間が違う!
訪問看護と病院勤務では、労働時間が違います。病院では、24時間体制で看護を提供するため、2交代や3交代制が敷かれている施設がほとんどです。病院で看護師として働く際には、夜勤もこなさなくてはなりません。
訪問看護では、夜勤はない代わりに、オンコールと言う制度があります。これは、オンコールの担当が待機し、夜間に利用者から急変や緊急などで連絡があった場合に対応するものです。
利用者から夜間に連絡があっても、必ず訪問しなくてはいけないというわけではなく、状況に応じては電話でのアドバイスで終わることもあります。
オンコールの制度も、訪問看護ステーションによってさまざまです。訪問看護では、看護師のライフスタイルに合わせた働き方ができると言えます。
いかがでしたか。あなたの思い描くケアは、訪問看護で叶いそうですか?
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