超高齢化社会になり、老人ホームやグループホームなどの高齢者施設で生活している高齢者も増えてきました。
通常、高齢者施設には看護師が勤務しているため、高齢者施設への訪問看護は必要ないと思われがちですが、近年はより一層の医療的ケアが必要だとして、訪問看護を依頼する高齢者施設が増えています。
この記事では、高齢者施設への訪問看護について解説します。
どのくらいの訪問看護ステーションが高齢者施設を訪問しているの?
訪問看護ステーションのうち、どのくらいが高齢者施設に訪問しているのでしょうか?
一般社団法人全国訪問看護事業協会の報告では、なんと6割以上の訪問看護ステーションが高齢者施設に訪問していました。
出展元:厚生労働省「高齢者施設等と訪問看護ステーションとの連携ガイド」
訪問看護というと、「利用者の自宅に伺う」というイメージがありますが、これは意外な結果ですね。
それでは、どのような高齢者施設に訪問しているのでしょうか?
訪問先として1番多い高齢者施設が、サービス付き高齢者向け住宅、次にグループホームという結果でした。
出展元:厚生労働省「高齢者施設等と訪問看護ステーションとの連携ガイド」
https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/h29-shisetu-guide.pdf
多くの高齢者施設が訪問看護を必要としているのがわかりますね。
ただし、施設によっては訪問看護を提供できなかったり、適用できる保険が違ってきたりするため、確認が必要です。
高齢者施設から訪問看護が依頼されるまで
どのような流れで、高齢者施設から訪問看護が依頼されるのでしょうか?一般的な流れを紹介します。
(1)訪問看護の利用について相談・依頼が来る
訪問看護の新規利用者を受け入れるときは、介護支援相談員等から電話で依頼が来るのが一般的ですが、高齢者施設に入居中の高齢者では、本人や家族、居宅介護支援事業所から相談や依頼が入ります。
終末期の入居者では、施設からの希望や、主治医の紹介が多くなっています。
(2)契約
高齢者施設に入居中の高齢者に訪問するには、2種類の契約方法があります。
1、入居者個人へ指定訪問看護サービスを提供する
2、施設が訪問看護ステーションと業務委託契約を結ぶ
(3)訪問看護計画を立案
高齢者施設のスタッフと話し合い、訪問看護計画書を作成する。
(4)訪問看護のスタート
訪問看護計画書ができたら、訪問を開始します。
まとめ
訪問看護ステーションが高齢者施設へ訪問することで、より一層、高齢者社会を支えるソースになる可能性があります。
訪問看護ステーションを開業するときは、高齢者施設への訪問も視野に入れておきたいものですね。
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