在宅医療ドクターズコラム(16)人生100年時代の美容と健康を支える「予防」の力

こんにちは、恵比寿こもれびクリニックの院長、西嶌暁生です。

人生100年時代と呼ばれる社会において、「笑顔で自分らしく、活き活きと自立して生きる」ためには「健康」が不可欠です。

このコラムでは、在宅の現場で日々奮闘している訪問看護師の皆様に向けて、時間や労力、コストをかけることなく、在宅でも手軽に始められる「健康・美容増進のコツ」をご紹介していきたいと思います。

本日は、美容と健康における「予防」の大切さ、そしてクリニックの効果的に活用するための考え方をお伝えします。

美容も健康も、まずは“予防”が大切

美容も健康も、まずは“予防”が大切

突然ですが、清掃業界には〝予防清掃〞という考え方があります。

汚れたところを掃除する繰り返しではなく、なぜ掃除が必要なのか、汚れの原因はなんなのかを分析し、汚れないような仕組みをつくる考えのこと。

いざ汚れてから掃除する時間や労力を思えば、あらかじめ汚れないように工夫することのほうが、長い目で見て理にかなっているといえるでしょう。

美容や健康も同じ。まずは大事に至らないための〝予防〞が重要です。

今現在は具体的な悩みがない人でもあらかじめ実践することで、将来にわたって外見の老化を遅らせたり、病気を予防できたりするものです。

シミも皮膚の表面にくっきり浮き出てしまってから消そうとするよりは、日常生活でシミのもとを防ぐほうが、あとあとラクなのです。

予防のためのクリニック活用という考え方

目の下のたるみが気になる

しかし、なかにはそうも言っていられない状況もありますよね。

すでになんらかの症状や悩みが顕在化してしまった場合です。

「頬にシミが浮いてきた」「目の下がたるんできた」といった具体的な悩みが出てきたら、より積極的なケアにステップアップするタイミングと捉えましょう。

その際、選択肢に入れてほしいのがクリニックでの専門治療です。

「通うのが面倒」「お金がたくさんかかりそう」といった理由でホームケアにこだわるのは、結果的にズルズルと時間とお金を浪費したあげく効果が見込めない……という残念な結果になってしまうことも。

選択肢に入れてほしいのがクリニックでの専門治療です

たとえば老人性のシミやイボ、目の下のたるみは、ホームケアで解消させるのは至難のワザです。

市販の高級クリームやサプリメントを使っても、シミとして皮膚に定着したメラニンを除去することはできません。

それよりも思いきってクリニックで治療を受ければ、短期間でしっかりと効果を出せる可能性があります。

老人性のイボを例に挙げれば、私のクリニックでは炭酸ガスレーザーという治療を行います。

イボの深さや範囲にもよりますが、2週間程度のダウンタイム(かさぶたなど)を伴いつつ、たいていの場合は1回の施術で効果を実感できます。

値段設定については各クリニックによって異なりますが、当院では1㎜2千750円から可能です。

もちろん、予算や治療計画については患者さんの希望もふまえ、適宜相談しながら決めていきます。

「ホームケアで本当に治るのだろうか」「これは効果が出ているのかな?」といったモヤモヤをひとりで抱えながら日々を過ごすよりは、よほど明快ではないでしょうか。

そして、治療の成果が出てから再び〝予防〞をしていく。そういう選択肢もあることを知っていただきたいと思います。

時間も予算も無尽蔵にある人などいませんから、どこにお金をかけるのか、どのくらいの手間や時間をかけるのか、しっかりと見極めていきましょう。

気になる症状が出ていないうちはホームケアを。しかし顕在化してしまった症状や悩みには、医療の力を借り手一度すっきり解消させてうえで再び予防していく、といった手段が合理体だと言えます。

まとめ

本日は、美容と健康における「予防」の大切さ、そしてクリニックの効果的に活用するための考え方をお伝えしました。

美容も健康も、日々の積み重ねが大切です。毎日のスキンケアを見直したり、バランスの取れた食事を心がけたりするなど、小さなことから始めてみましょう。

そして、より本格的なケアが必要だと感じたら、専門家の力を借りることも検討してみてください。

>保険外美容医療での看護師独立ストーリー

保険外美容医療での看護師独立ストーリー

石原看護師は、約1年前に美容エステと美容医療を組み合わせた独自メニューを提供する美容サロンを自宅で開業されました。
週に2回はクリニックに勤務しながら、子育てや家事と両立できるサロン運営を軌道に乗せています。

石原看護師がどのようにして時間や場所にとらわれない働き方を実現できたのか、その経緯、現在の状況、そして今後のビジョンについてお話をうかがいました。

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