こんにちは、恵比寿こもれびクリニックの院長、西嶌暁生です。
人生100年時代と呼ばれる社会において、「笑顔で自分らしく、活き活きと自立して生きる」ためには「健康」が不可欠です。
このコラムでは、在宅の現場で日々奮闘している訪問看護師の皆様に向けて、時間や労力、コストをかけることなく、在宅でも手軽に始められる「健康・美容増進のコツ」をご紹介していきたいと思います。
私が診察をしていて歯がゆく感じるのは「もっと早く来てくれればなあ」と内心で残念に思ってしまう患者さんが多いことです。
そこで本日は、美容・健康における美容の「先取りの大切さ」についてお伝えします。
クリニックは一か八かの“駆け込み寺”ではない
以前、このコラムで計画的に美容を進める“逆算式美容”の考え方をご紹介させて頂きました。
そこで解説したように、「美容の効果を実感するには、ある程度の時間がかかる」ということを、ぜひご理解いただきたいと思います。
インナーケアもクリニックでの治療も、細胞が生まれ変わるサイクルを考えると、即効性があるものではありません。
今日ヨーグルトを食べて明日ツルツルになる、といった魔法のようなことは残念ながら起こりません。
私たちの体の細胞は、じっくりと時間をかけて生まれ変わっていくものです。
美容クリニックでの治療も同様です。一人ひとりに合った最適な治療を行うためには、ある程度の期間が必要です。これは、肌に負担をかけずに、より良い状態へと導くために不可欠なことです。
例えば、「来週、本命企業の最終面接だから、どうしてもその前に顔のニキビをきれいに治したいんです!」というご相談を受けることがあります。
しかし、正直なところ、短期間で劇的に改善するのは難しいケースが多いのです。
ワラにもすがる思いで来院される患者さんに対して、もちろん私もできるだけのケアをしますが、短期間で効果を出そうとすると、どうしてもディフェンシブ(防御的)な治療になってしまいます。
好転反応や不測の事態を考慮すると〝攻めの美容〞は選択できないからです。
もし、ニキビでお悩みでしたら、理想の肌になるために、半年から1年半くらいの期間をみて、早めにご相談いただけると嬉しいです。
なぜなら、十分な時間があれば、様々な治療法の中から、あなたにぴったりのものを選び、より安全かつ効果的に治療を進めることができるからです。
クリニックは、何かトラブルが起きたときの一か八かの“駆け込み寺ではない”そこを理解していただきたいと思います。
35歳を過ぎたら、毎日鏡を見る習慣をつけましょう
私たちの体は、年齢を重ねるごとに、傷が治りにくくなるという特徴があります。特に50代、60代になると、皮膚を傷つけると、その部分が色素沈着を起こし、なかなか治らないことも珍しくありません。
できれば、35歳頃までに治療を始めると、体への負担が少なく、傷も早く治ります。また、症状が年齢とともに悪化するのを防ぐことも期待できます。
繰り返しになりますが、美容は「予防」が大切です。
それでも症状が出てしまったら、ごく初期のうちにクリニックケアを受ける。これが最速にして最大限の効果を見込める鉄則なのです。
それでも症状が出てしまったら、ごく初期のうちにクリニックケアを受ける。これが最速にして最大限の効果を見込める鉄則なのです。
また、ヒトの体は、年齢とともに傷の治りが悪くなっていきます。50〜60歳で皮膚を削ると、その痕が色素沈着を起こすなど、回復に時間がかかってしまうことも。
できれば35歳くらいまでに治療できれば、体の負担もより軽く、傷の治りもより早いですし、そもそもの症状自体が、年齢とともに悪化していくことは十分にありえます。
何度も言うように、まずは〝予防〞。それでも症状が出てしまったら、ごく初期のうちにクリニックケアを受ける。これが最速にして最大限の効果を見込める鉄則なのです。
そのためにも、35歳を過ぎたら毎日、鏡で顔を見る習慣をつけましょう。
隠れジミ(やがてシミとなって表れる、皮膚の奥にひそむメラニン)などは鏡でじっくり皮膚を観察していないと、なかなか気づかないものです。
頬骨や目の周りなど、シミが出やすい部分に注目して、小さなシミや、色の変化がないかを確認しましょう。
さいごに
本日は、美容・健康における美容の「先取りの大切さ」についてお伝えしました。
早めのケアは、将来の肌トラブルを防ぎ、美しい肌を長く保つためにとても大切です。もし、気になることがあれば、早めに専門医にご相談ください。