在宅医療ドクターズコラム(20)結局、美容は“先取り”がすべて

こんにちは、恵比寿こもれびクリニックの院長、西嶌暁生です。

人生100年時代と呼ばれる社会において、「笑顔で自分らしく、活き活きと自立して生きる」ためには「健康」が不可欠です。

このコラムでは、在宅の現場で日々奮闘している訪問看護師の皆様に向けて、時間や労力、コストをかけることなく、在宅でも手軽に始められる「健康・美容増進のコツ」をご紹介していきたいと思います。

私が診察をしていて歯がゆく感じるのは「もっと早く来てくれればなあ」と内心で残念に思ってしまう患者さんが多いことです。

そこで本日は、美容・健康における美容の「先取りの大切さ」についてお伝えします。

クリニックは一か八かの“駆け込み寺”ではない

クリニックは一か八かの“駆け込み寺”ではない

以前、このコラムで計画的に美容を進める“逆算式美容”の考え方をご紹介させて頂きました。

そこで解説したように、「美容の効果を実感するには、ある程度の時間がかかる」ということを、ぜひご理解いただきたいと思います。

在宅医療ドクターズコラム(17)計画的に美容を進める“逆算式美容”の考え方

インナーケアもクリニックでの治療も、細胞が生まれ変わるサイクルを考えると、即効性があるものではありません。

今日ヨーグルトを食べて明日ツルツルになる、といった魔法のようなことは残念ながら起こりません。

私たちの体の細胞は、じっくりと時間をかけて生まれ変わっていくものです。

美容クリニックでの治療も同様です。一人ひとりに合った最適な治療を行うためには、ある程度の期間が必要です。これは、肌に負担をかけずに、より良い状態へと導くために不可欠なことです。

例えば、「来週、本命企業の最終面接だから、どうしてもその前に顔のニキビをきれいに治したいんです!」というご相談を受けることがあります。

しかし、正直なところ、短期間で劇的に改善するのは難しいケースが多いのです。

ワラにもすがる思いで来院される患者さんに対して、もちろん私もできるだけのケアをしますが、短期間で効果を出そうとすると、どうしてもディフェンシブ(防御的)な治療になってしまいます。

好転反応や不測の事態を考慮すると〝攻めの美容〞は選択できないからです。

もし、ニキビでお悩みでしたら、理想の肌になるために、半年から1年半くらいの期間をみて、早めにご相談いただけると嬉しいです。

なぜなら、十分な時間があれば、様々な治療法の中から、あなたにぴったりのものを選び、より安全かつ効果的に治療を進めることができるからです。

クリニックは、何かトラブルが起きたときの一か八かの“駆け込み寺ではない”そこを理解していただきたいと思います。

35歳を過ぎたら、毎日鏡を見る習慣をつけましょう

35歳を過ぎたら、毎日鏡を見る習慣をつけましょう

私たちの体は、年齢を重ねるごとに、傷が治りにくくなるという特徴があります。特に50代、60代になると、皮膚を傷つけると、その部分が色素沈着を起こし、なかなか治らないことも珍しくありません。

できれば、35歳頃までに治療を始めると、体への負担が少なく、傷も早く治ります。また、症状が年齢とともに悪化するのを防ぐことも期待できます。

繰り返しになりますが、美容は「予防」が大切です。

それでも症状が出てしまったら、ごく初期のうちにクリニックケアを受ける。これが最速にして最大限の効果を見込める鉄則なのです。

それでも症状が出てしまったら、ごく初期のうちにクリニックケアを受ける。これが最速にして最大限の効果を見込める鉄則なのです。

また、ヒトの体は、年齢とともに傷の治りが悪くなっていきます。50〜60歳で皮膚を削ると、その痕が色素沈着を起こすなど、回復に時間がかかってしまうことも。

できれば35歳くらいまでに治療できれば、体の負担もより軽く、傷の治りもより早いですし、そもそもの症状自体が、年齢とともに悪化していくことは十分にありえます。

何度も言うように、まずは〝予防〞。それでも症状が出てしまったら、ごく初期のうちにクリニックケアを受ける。これが最速にして最大限の効果を見込める鉄則なのです。

そのためにも、35歳を過ぎたら毎日、鏡で顔を見る習慣をつけましょう。

隠れジミ(やがてシミとなって表れる、皮膚の奥にひそむメラニン)などは鏡でじっくり皮膚を観察していないと、なかなか気づかないものです。

頬骨や目の周りなど、シミが出やすい部分に注目して、小さなシミや、色の変化がないかを確認しましょう。

さいごに

本日は、美容・健康における美容の「先取りの大切さ」についてお伝えしました。

早めのケアは、将来の肌トラブルを防ぎ、美しい肌を長く保つためにとても大切です。もし、気になることがあれば、早めに専門医にご相談ください。

>保険外美容医療での看護師独立ストーリー

保険外美容医療での看護師独立ストーリー

石原看護師は、約1年前に美容エステと美容医療を組み合わせた独自メニューを提供する美容サロンを自宅で開業されました。
週に2回はクリニックに勤務しながら、子育てや家事と両立できるサロン運営を軌道に乗せています。

石原看護師がどのようにして時間や場所にとらわれない働き方を実現できたのか、その経緯、現在の状況、そして今後のビジョンについてお話をうかがいました。

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