利用者さま・ご家族・職員の誰から見ても安心できる施設をつくりたい。
「自分の親を安心して預けられるか」を基準に判断し、誠実で透明性の高い運営を追求する――。
ケアリーのビジョン、チーム文化、そして共に働く仲間へのメッセージについて、舩見代表にお話を伺いました。
- 1 【理想のナーシングホーム】 「自分の親を安心して預けたいと思える場所をつくる」
- 2 【クリーンな運営】 「信頼は“誠実な運営”から。」
- 3 【ブランド価値】 「ケアリーと言えば安心――全国で同じ信頼を築くために」
- 4 【努力と質の継続】 「“簡単に広げない”。見えない努力と365日のケアを支える責任」
- 5 【価値観・軸】 「座右の銘は「迷ったら親と思え」――判断の基準にあるもの」
- 6 【働く環境】 「一人に背負わせないチームづくり。助け合いが学びと安心を生む」
- 7 【求める人物像】 「仲間を大切にできる人へ――支え合うチームで働くということ」
- 8 【スタッフエピソード】 「あなたの存在がここに必要」――仲間を想い合う組織文化
- 9 【成長とリーダーシップ】 「挑戦を後押しし、成長を支える――共に歩む仲間たち」
- 10 【事業拡大の背景にある「スタッフのキャリアと処遇向上」への想い】 「施設展開・利益還元・安定した組織づくり」
- 11 【組織フェーズの変化と、自主性を育てる職場文化】 「スタッフ主体の企画・イベント運営・価値観の共有」
- 12 【相談しやすい経営者であるために】 「LINEでの相談・心理的安全性・“話しかけたい存在”を目指して」
- 13 【現場に入り、ともに働く姿勢】 「資格取得・同じ視点での理解・最終相談窓口としての役割」
- 14 【働くお母さんを守るための取り組み】 「キッズルーム・託児所提携・子連れ出勤・制度整備」
- 15 【年齢を超えて活躍できる職場づくり】 「70代スタッフの活躍・役割分担・得意分野の活用」
- 16 【経営者自身を支える「ファミリー犬」という存在】 「癒やし・心の支え・動物との共生」
- 17 【入居者・スタッフをつなぐセラピー的な役割】 「犬との交流・モチベーション・安心感の創出」
- 18 【美容を楽しむ仲間とのつながり】 「スタッフ同士の会話から生まれる前向きな刺激」
- 19 【看護師ならではのセルフケア文化】 「素肌や健康を大切にする日常の工夫」
- 20 【美容と健康を支える職場づくり】 「いきいき働ける環境がケアの質にもつながる」
- 21 【笑顔が循環する瞬間】 「利用者さま・家族・スタッフの喜びがつながる体験」
- 22 【可能性を切り拓くケアリーの挑戦】 「常識にとらわれず「できない」を「できる」に変える職場」
- 23 【自分たちで未来をつくる職場】 「主体性と成長を支え合う仲間とともに歩む」
【理想のナーシングホーム】
「自分の親を安心して預けたいと思える場所をつくる」
~最初に、舩見社長の経営者としての思いやビジョンについてお聞きしたいと思います。ケアリーが今後目指している、理想的なナーシングホームの姿を教えてください~
私が目指している未来のナーシングホームは、単に生活の場を提供する場所ではなく、「自分の親を安心して預けたい」と心から思える、信頼できる場所であることです。私自身も、将来ここに入りたいと感じられるような施設をつくることが最終的な目標であり、そのような場所を全国で同じレベルで展開していきたいと考えています。

昨今、ナーシングホームに対して厳しい目が向けられたり、否定的に受け取られる報道も少なくありません。そのような状況の中で、私たちがいかにクリーンで誠実な運営を続けていくかが、社会から求められている重要な課題だと感じています。
「良い施設であり続けること」「透明性の高い運営を行うこと」。この2つを大切にしながら、誰から見ても信頼される施設でありたいと考えています。
【クリーンな運営】
「信頼は“誠実な運営”から。」
~拠点拡大の中でも守り続ける姿勢「クリーンであること」という点は本当に大切ですよね。今は少しのことでも風評につながってしまう側面があります~
そうですね。「大丈夫?ケアリーさんは問題ないの?」と見られる機会も増えてきていると感じます。看護協会の勉強会に参加した際にも、調査対象となる施設のリストが資料に掲載されており、問題を起こした施設だけでなく、まだ問題が起きていない施設まで挙げられていました。
私たちも今後規模が大きくなり、スタッフや拠点が増えていく中で、目が届きにくくなる場面が必ず出てきます。だからこそ、「どのように適切な管理体制を整えるか」「正当性を持った運営を続けられるか」が、今後の大きな課題だと考えています。
介護保険・医療保険の運用をクリーンに行うこと、そして質を高め続けること。社会からも注目されているからこそ、一つひとつを丁寧に積み重ねていかなければならないと思っています。
根本にあるのは、「親を安心して入れられる施設でありたい」という想いです。行政・ご家族・職員、誰から見ても安心できる施設であるという旗を掲げていくことが、私のビジョンです。
【ブランド価値】
「ケアリーと言えば安心――全国で同じ信頼を築くために」
~皆から本当に必要とされる施設を、身近な場所に全国的に広げていきたいということですね。少しでも評判が落ちてしまうと、全体のイメージに影響する怖さもありますね~
その通りです。ごく一部の事例であっても、「同じ種類の施設はすべて危ないのではないか」と見られてしまうことがあります。
だからこそ、フランチャイズ展開においても、信頼できる経営者の方とだけご一緒したいと考えています。
「ケアリーと言えば、親を安心して入れたいと思える施設だよね」と、どの地域でも同じ印象を持っていただけるブランドでありたいのです。
一方で、「簡単に広げれば儲かる」という考え方で事業を拡大しようとするケースも見られます。そうした姿勢が広がることで、真面目に取り組んでいる同業者たちまで悪い印象を持たれてしまうのは、とても残念です。
だからこそ、安易に広げるのではなく、理念を共有できる方と共に、信頼される施設づくりを進めていきたいと考えています。
【努力と質の継続】
「“簡単に広げない”。見えない努力と365日のケアを支える責任」
~ナーシングホームは「簡単に儲かるビジネスモデルです」というようなものではないですよね~
そうですね。私たちは日々、見えないところで多くの努力を重ねています。利用者さまの生活やケアについてスタッフ同士で話し合い、ご家族とも丁寧にコミュニケーションを取りながら、「どうすることが最善か」を常に考え続けています。

さらに、各拠点で質の高いケアを継続していくことは、一朝一夕にできることではありません。365日途切れることなく続ける大変さを知らないまま、「儲かるから」という理由だけで異業種から参入してくるケースには、違和感を覚えることがあります。
【価値観・軸】
「座右の銘は「迷ったら親と思え」――判断の基準にあるもの」
~ありがとうございます。少し重なるかもしれませんが、舩見社長が日々大切にしている価値観や座右の銘について教えてください~
私の座右の銘は「迷ったら親と思え」です。仕事の中で判断に迷う場面があれば、「自分の親だったらどうしてほしいか」を基準に考えることが、いちばん正解に近いと考えています。この想いは私自身の目標であり、職員にも常に伝えている大切な価値観です。
【働く環境】
「一人に背負わせないチームづくり。助け合いが学びと安心を生む」
~次に、働く環境についてお聞きします。ケアリーは大きなチームだと思いますが、スタッフの皆さんが安心して働ける職場づくりのために、意識されていることは何でしょうか~
特に意識しているのは、「一人に負担を背負わせないこと」です。この業界では抱え込みが起きやすいのですが、ケアリーではチーム全体で支える体制を大切にしています。
例えば今回のレセプションパーティーでも、全国の拠点からスタッフが集まり、「私がこれをやります」「では私はこれを担当します」と自然に役割を分担してくれました。誰か一人が背負うのではなく、助け合いながら取り組むことで学びにもなり、自分だけの負担にならない環境が生まれます。

困ったときには「助けて」と言える関係性をつくること。これが、チームワークづくりで私が特に大切にしている点です。
また、上に立つ立場として、まず自分が元気よく挨拶することも意識しています。施設に入ったとき、ご家族や利用者さま、スタッフが「ここは明るくて気持ちがいい」と感じられる環境を全拠点で実践したいと考えています。
新人スタッフが不安を抱えているとき、先輩がさりげなく声をかけて支えている姿を見ると、「本当に良いチームだな」と誇りに感じます。できない人を責めるのではなく、「みんなでカバーし、できることを伸ばす」文化が根づきつつあると感じています。
【求める人物像】
「仲間を大切にできる人へ――支え合うチームで働くということ」
~「抱え込まない」「一人だけを大変にしない」という考え方ですね。では、ケアリーで働く人に対して、どのような人物像を求めていますか~
一番大切なのは、「仲間を大切にできる人」です。ケアリーの仕事は、365日・24時間をチームで支え合って進めていくものです。個人プレーでは成立しません。
自分が働きやすい環境をつくるためにも、良いチームワークを築くことが重要です。みんなが同じ意識で支え合えば、結果的にお互いが楽になり、より良いケアにつながります。
また、当社には動物—ファミリーアニマル–と関わる機会もありますので、「命に対する思いやりを持てる方」であってほしいと思っています。人に対しても、生き物に対しても、慈しみを持って関われる方。そんな方と一緒に、温かいチームをつくっていきたいと考えています。
【スタッフエピソード】
「あなたの存在がここに必要」――仲間を想い合う組織文化
~これまで多くのスタッフの方と働いてこられた中で、「この人と一緒に働けて本当に良かった」と感じた、印象深いエピソードはありますか~
つい最近の出来事ですが、あるスタッフから「退職を考えている」と相談を受けたことがありました。仕事が嫌いなわけではないけれど、生活のことを考えると給与が高い職場への転職も検討している、という内容でした。そこで1対1でじっくり話をする時間を持ち、これまでの働きぶりや、私が感じていた感謝や評価を率直に伝えました。
そのスタッフは本当に素晴らしい方で、「そこまで自分のことを見てくれていたなら、ここで頑張りたい」と言ってくれ、最終的に残る決断をしてくれました。
~その方の、特にどのような点を評価されていたのですか~
いつも笑顔で、どんな仕事をお願いしても嫌な顔を一切見せない人です。スタッフに対しても利用者さまに対しても、誰に対しても同じ態度で、温かく関わることができる。その姿勢が本当に尊いと思っています。
人には気分の波がありますし、体調や感情に左右されることもあります。それでも常に一定の姿勢を保ち、優しく、穏やかに対応し続けることは、誰にでもできることではありません。だからこそ、「あなたの仕事ぶりを本当に評価しています」と、改めて伝えました。
~社長の想いが伝わったのですね~
はい。「そこまで見てくれている社長のもとで働きたい」と言ってくれて。今ではますます前向きに活躍してくれています。
さらに、「施設をもっと良くするにはどうすればいいか」「働きやすい環境をどうつくるか」と、自ら考えて動いてくれるようになりました。本当にありがたい存在だと感じています。
【成長とリーダーシップ】
「挑戦を後押しし、成長を支える――共に歩む仲間たち」
~同じ時期に、ケアリーの成長を支えてくれたスタッフとして、ほかにどなたか挙げるとすれば、どのような方でしょうか~
とりわけ印象に残っているスタッフとして挙げたいのが、2号館のMさんです。
もともとパートスタッフとして入職し、前職ではオペナースとして病院勤務をしていましたが、施設看護へ挑戦するためにケアリーに仲間入りしてくれました。面接から入職までは迷いもあり時間を要しましたが、最終的に私たちの想いに共感して入社を決意してくれた方です。
Mさんは、明るく愛嬌があり、周囲を和ませる存在です。看護師としての専門性に加えて、「食事が進まない方へどう関わればよいか」など、利用者さまの視点に立ちながら介護業務にも前向きに取り組み、職種の枠を超えてチームを支えてくれます。
1号館が大きな転機を迎えた際には、お願いして管理者を引き受けてくれ、現在では施設長として頼もしいリーダーへ成長しました。現場にも積極的に関わり続け、スタッフからも厚い信頼を集める存在です。

同じ時期に、大きく支えてくれたのがTさんです。現在は1号館の管理者として活躍しており、人手が不足した際には介護の早番にも率先して入るなど、役職にとらわれず現場を支えてくれる方です。
「利用者さまのために」「会社のために」という責任感が強く、黙々と行動で示してくれる姿に、深い信頼と感謝の気持ちを抱いています。
初期メンバーのH.Tさんは、まさに私の右腕のような存在です。
「社長ならどう判断するか」を常に考え、先回りして行動してくれる姿勢は、ケアリーの成長を支える大きな力となっています。
エリアマネージャーのUさんは、全国を回りながらフランチャイズ展開を支え、最新情報の収集や勉強会の実施など知識面で大きく貢献してくれています。法律や補助金制度にも精通し、会社に欠かせない存在です。
そのUさんを支えるFさんは、ムードメーカーとしてチームの雰囲気づくりに長け、困っているスタッフに寄り添いながら改善を進めてくれる頼れる人材です。2人は立ち上げ業務でも常にペアで現場を支え、「最強のコンビ」と呼ばれています。
この方たちのほかにも、ケアリーの成長を支えてくれている仲間はたくさんいます。
こうした仲間たちに共通しているのは、「利用者さまのため」「仲間のため」という揺るぎない想いと、役職にとらわれず行動できる器の大きさです。
私たちは、上に立つ立場の役割とは「自分が動くこと」ではなく、「みんなが安心して働き、成長できる環境をつくること」だと考えています。
私の使命は、スタッフ一人ひとりが長く働き続けられる職場をつくり、仲間とその家族の生活を守ること。
その想いを共有し、ともに歩んでくれる仲間の存在こそが、今のケアリーを支えています。
【事業拡大の背景にある「スタッフのキャリアと処遇向上」への想い】
「施設展開・利益還元・安定した組織づくり」
~スタッフの皆さんが、しっかりキャリアアップできて、お給料も上げていけるようにしたい。そのための仕事の場も用意していきたい、という思いがおありなのですね~
そうですね。事業を展開してきたのも、まさにそのためです。もし施設が1つだけなら、それはそれで安定していて、同じメンバーで仲良くやっていけたと思います。ただ、その中だけでお給料を上げていくのは、どうしても難しい。
だからこそ、1つより2つ、2つより3つと施設を増やし、職員も増やしていくことで、しっかり利益を生み出し、還元できる体制をつくってきました。
コロナ禍のように大きな影響を受けたときも、他の拠点が支えとなり、組織全体で乗り越えることができました。今後は福利厚生の充実にもさらに力を入れていきたいと考えています。大切なスタッフを守り、安心して働ける会社にすることが、私の大きな使命です。
立ち上げ当初は、「入居者さまにとって何が一番か」をとことん追求してきました。今ではスタッフがその想いを受け継ぎ、私が何も言わなくても、「この方にとってのベストは何か」を考えながら行動してくれるようになりました。
季節行事や誕生日会などのイベントも、限られた予算の中で各施設が自主的に企画・開催してくれており、パートスタッフも含めて皆が率先して動いてくれています。まさに組織としてフェーズが変わったと感じています。
【組織フェーズの変化と、自主性を育てる職場文化】
「スタッフ主体の企画・イベント運営・価値観の共有」
~今は、職員さんの「幸福度」をどう上げていくか、というフェーズに移ったわけですね~
はい。今はまさにそこを一番に考えています。ベテランスタッフも増え、自主性を持って動ける仲間が多くなりました。施設数も増えたことで、以前のように毎日全員と顔を合わせることは難しくなりましたが、社長としてどうコミュニケーションを取るかは常に意識しています。

もともとは各施設を回り、職員・利用者さまの顔と名前はほとんど把握していました。今は人数も増えましたが、新人さんの情報は必ず確認し、月に一度は全体会議で顔を出して直接話すようにしています。地方拠点に行く際には懇親会なども開き、人柄や困りごとをしっかり聞く機会を大切にしています。
【相談しやすい経営者であるために】
「LINEでの相談・心理的安全性・“話しかけたい存在”を目指して」
~施設長には伝えているけれど、舩見社長に直接相談したいというケースもありますか~
ありますね。LINEで直接連絡をくれる方もいますし、「少しお話ししてもいいですか?」と声をかけてくれる方もいます。全体LINEにも入っているので、日々の様子や新しいメンバーの動きも把握しています。
言いづらいことがあれば、私に直接相談していいと伝えています。小さなことでも、一緒に考えて解決していくことが大切だと考えています。
福利厚生コンテストを実施した際、「社長と仲良くなれる福利厚生」という案を出してくれたスタッフがいて、とても嬉しかったです。 “煙たい存在”ではなく、「話しかけたい存在」でありたい。それが私の理想の社長像です。
【現場に入り、ともに働く姿勢】
「資格取得・同じ視点での理解・最終相談窓口としての役割」
~現場にも入り、資格も取得されていると伺いました~
はい。介護福祉士の資格も取得し、必要があれば現場にも入ります。スタッフと同じ視点で働くことで、現場のリアルを知ることができますし、「社長だから距離がある」という関係にはしたくないんです。
もちろん、管理者の立場を尊重しながらですが、どうしても言えないことがあったとき、最後の相談先として私がいる。そう感じてもらえる会社でありたいと思っています。
【働くお母さんを守るための取り組み】
「キッズルーム・託児所提携・子連れ出勤・制度整備」
~働くスタッフや、ご家族も含めて守りたいというお気持ちも強いのですね~
はい。彦根と長浜では「働くお母さんを応援する取り組み」も始めています。私自身、シングルマザーとして子育てをしてきた経験があり、不安や大変さを身をもって知っています。
だからこそ、「自分に何かあっても家族は守られる」「安心して働き続けられる」そんな会社にしたい。スタッフ一人ひとりの人生と、その家族の幸せも守れる企業でありたいと強く思っています。
~いろいろな責任を背負いながら、事業を運営されているのですね~
そうですね。「全部自分が背負わなければならない」という思いの中でここまでやってきました。その経験があるからこそ、「働くお母さんを応援したい」という気持ちはとても強く持っています。
その一つとしてキッズルームを設置し、「子連れ出勤OK」の環境を整えました。さらに彦根では託児所と提携し、無料で預けられる体制を整備しています。こうした取り組みは、他ではなかなか例がないのではないかと思いますし、今後も広げていきたいと考えています。
~夏休みなどは、お子さんが一緒に出勤されることもあるのですか~
はい。お子さんが一緒に出勤し、キッズルームで夏休みの宿題をしながら、親がそばで見守ることもあります。スタッフ皆が温かく関わり、「地域のおじさん・おばさん」のように子どもたちを受け入れてくれる、そんな雰囲気が職場にあります。
~まるで昔の日本のような、地域のコミュニティですね~
そうですね。「宿題終わった?」と声をかけたり、みんなで子どもを育てているような感覚があります。シングルマザーの方でも安心して働ける環境を、これからもつくっていきたいと思っています。
「ケアリーなら、家庭や子育てと両立しながら働ける」──そう胸を張って言える会社でありたいですね。
~職員さんだけでなく、家族や地域まで含めて支えているのですね。有言実行されているのが素晴らしいです~
ありがとうございます。施設にはファミリー犬がいるのですが、子どもたちが来ると「散歩行こう!」と職員が一緒に連れて行ったり、犬をきっかけに自然と交流が生まれています。

2号館では近所の小学生がドッグランに遊びに来ることもあり、地域に溶け込んだ施設になっていると感じます。
~ご家族を施設に入居されている職員さんもいると伺いました~
はい。実際に自分の親を入居させている職員もいます。家賃の割引など福利厚生としてもサポートしています。
もともと「自分の親を入れたいと思える施設をつくりたい」という想いで始めた会社です。だから、職員の親御さんも私にとっては同じように大切な存在。介護度や制度の枠にとらわれず、相談があれば受け入れるようにしています。
それができなければ、私たちがこの仕事をしている意味がないと思うんです。
【年齢を超えて活躍できる職場づくり】
「70代スタッフの活躍・役割分担・得意分野の活用」
~ケアリーには幅広い年代の方が働いていますよね。最近は70代の方も増えているとか~
はい。岐阜に3名、彦根に4~5名ほど70代のスタッフがいます。60代の方も多く活躍しています。
体力面や技術面を確認しながら、業務内容は相談して決めています。掃除・食事・レクリエーションなど、得意分野を生かして働いていただいています。
特に72歳の看護師さんはレクリエーションが本当に上手で、利用者さん主体の劇を企画し、台本作成から練習まで先頭に立って進めてくれています。スタッフはサポート役に回り、利用者さん自身が役を演じ、生きがいを感じられる取り組みへと発展しました。私自身、とても感動しました。

~年齢に関係なく、力を発揮できる環境があるのですね~
はい。若いスタッフが言いにくいことも、同年代だからこそ自然に受け入れてもらえる場面もあります。歌や楽器などを一緒に楽しみ、気難しい方も笑顔になって食堂へ出てきてくださることもあるんです。
「できない」と決めつけていたのは、私たちの側だったのかもしれない──そう気づかされました。
リハーサルや読み合わせを重ねながら、役割を担い、仲間と一緒に舞台をつくり上げていく。その姿は本当に素晴らしく、人の可能性を改めて感じています。
年齢を重ねた方ならではのアイデアや経験は、ケアリーにとって大切な財産です。

~すごいですね。まさに「生涯現役」という国の目指す姿に、とても近い取り組みだと感じます。しかも自然な形で実現されているのが印象的です~
~幅広い年齢の方を採用して、それぞれの方が活躍できる場をつくり続けている点も素晴らしいですよね~
一番若いスタッフは10代で、大学に通いながら働いている方もいます。スタッフのお子さんが「ケアリーで働きたい」と言って入職してくれたケースもあり、とても面白い広がり方をしていると感じます。
【経営者自身を支える「ファミリー犬」という存在】
「癒やし・心の支え・動物との共生」
~次の質問ですが、舩見社長ご自身の人となりが伝わるようなお話も伺いたいと思います。とてもお忙しい毎日の中で、気分転換やリフレッシュのためにしていることはありますか?~
もう完全に「ワンちゃん」ですね。

~趣味でもあり、大切な存在なんですね~
はい。秋田犬と暮らすようになって、本当に癒やされています。疲れて帰宅しても、嬉しそうに迎えてくれて、まるで言葉を持たない子どものように寄り添ってくれるんです。隣で眠ってくれたり、お風呂やトイレの前で待っていてくれたり、本当に献身的で…。存在そのものが支えになっていますし、この温かさをもっと多くの方に届けたいと感じています。
【入居者・スタッフをつなぐセラピー的な役割】
「犬との交流・モチベーション・安心感の創出」
~入居者様にとっても、スタッフにとっても、同じような存在になっているのですね~
そうですね。みんな「こころくんは家族!」と言って可愛がっています。たまに他の施設にいると、「こころくんがいないと働けない」と本気で寂しがるスタッフもいるくらいで…。
入居者様も同じで、「ふふ(ファミリー犬)に会えるから頑張れる」という方もいらっしゃいます。
危機を何度も乗り越えてこられた方が、「おやつを買ってあげたい」とご自身のお金でお願いしてくださったこともあり、とても胸を打たれました。
~まるでお孫さんのような存在なんですね~
~ファミリー犬の方も「自分を待ってくれている」と感じているのでしょうね~
そう思います。施設に到着すると真っ先に入居者様のお部屋へ走って行きます。

「ふふが来た」と少しずつ体を起こされ、おやつをあげながら笑顔になる——そんな瞬間がたくさんあります。
こうした関わりが、生きがいや安心感につながっていると感じています。
【美容を楽しむ仲間とのつながり】
「スタッフ同士の会話から生まれる前向きな刺激」
~一人の女性としての楽しみやリフレッシュも、大切にされているのではと思います。いつも素敵にされていて、社員としても「何かされているのかな」と気になる方が多いと思います。~
実は、スタッフと一緒に美容の話題で盛り上がることも多いんです。ナースの中では美容を楽しむ方が増えていて、私の方が遅れているくらい(笑)。
60代の看護師さんでも、昔からアートメイクやスキンケアをしていたり、夜勤明けでも素肌がきれいに見えるよう工夫している方がたくさんいます。
~スタッフから刺激を受けて、ご自身でも楽しんで取り組まれているんですね~
はい、「次は何をしようか」とみんなで話しながら楽しんでいます。
きれいになっている人を見ると「何をしたの?」と自然に会話が生まれて、特に看護師の美意識はどんどん高まっています。ケアリーには本当に素敵なスタッフが多いですよ。
【看護師ならではのセルフケア文化】
「素肌や健康を大切にする日常の工夫」
~たしかに、ケアリーのスタッフは明るくてきれいな方が多いですよね~
多いですね。仕事柄、濃いメイクができない分、素肌で勝負している方が多くて、それでもとてもきれいなんです。
自分で研究してオイルやスキンケアを選んだり、リンパケアを取り入れたり、専門知識を活かして工夫しています。
~そうした「美容」も、リフレッシュとして重要なんですね~
はい。最近は福利厚生アイデアとして「美容に関する補助を取り入れてほしい」という提案もありました。
女性が多い会社だからこそ実現できる取り組みですし、私自身も共感しています。疲れは表情や肌に出やすいので、心身のケアにつながる支援はぜひ進めたいと思っています。
【美容と健康を支える職場づくり】
「いきいき働ける環境がケアの質にもつながる」
~素敵な写真や雰囲気が伝わると、また新しい仲間も集まりそうですね~
そう思います。みんながきれいで前向きでいられる環境をつくりたいですし、美容や健康に関する勉強会なども今後取り組んでいきたいと考えています。
以前、医師に依頼してビタミンセットを作ってもらい、希望者が購入できるようにしたこともありました。美意識の高いスタッフが多く、健康づくりにも積極的です。
~元気で明るく、きれいでいられることで、仕事への活力にもつながりますよね~
その通りだと思います。
スタッフ自身がいきいきとしていると、そのエネルギーが利用者さまにも伝わりますし、ケアの質にも良い影響を与えてくれます。
その循環こそが、ケアリーらしさだと感じています。
【笑顔が循環する瞬間】
「利用者さま・家族・スタッフの喜びがつながる体験」
~ケアリーを立ち上げて良かったと感じる瞬間や、この職場で良かった、と思う出来事には、どのようなものがありますか~
やはり、スタッフの笑顔と利用者さまの笑顔に触れられることです。これは、ケアリーに関わる人だからこその体験できる特別な喜びだと思っています。
たとえば、あるご利用者さまがご自宅に戻られた際、担当スタッフが「これほど良い支援ができたのは初めてです」と感動を共有してくれました。また、そのご家族からお手紙をいただいたことも強く印象に残っています。今でも連絡を取り合っており、回復の様子を伺うたびに胸が熱くなります。

その方は当初、歩行が難しい状態でしたが、現在は杖を使って歩けるまでに回復されました。「いつか自分の足で、何も持たずにケアリーを訪ねます」と言ってくださり、その言葉は私たちにとって大きな励みになっています。病院では「回復の見込みがない」と言われていた方が、ここまで回復されたことは、私たちの誇りであり、チームの成果だと感じています。
~こうした出来事は、困難な場面でも前向きに進む支えにもなりますよね~
本当にその通りです。ほかにも、入所当初は反応がほとんどなく瞬きをすることも難しかった方が、今ではピースサインやじゃんけんができるようになるなど、著しい回復を見せてくださった事例があります。
スタッフは決してあきらめず、声をかけ、外へ連れ出し、イベントにも参加していただくなど、一人ひとりに寄り添った支援を続けてくれています。人工呼吸器や医療機器を使用している方でも、「全員参加」を大切にし、複数名で連携しながら安全に移動支援を行う姿は、本当に誇らしく、心から感謝しています。
【可能性を切り拓くケアリーの挑戦】
「常識にとらわれず「できない」を「できる」に変える職場」
~まさに「ケアリーらしさ」が表れた素晴らしい取り組みですね。今後、新たに仲間となる方に向けて、ケアリーで挑戦できることは何だと思いますか~

私たちは、介護や医療の枠を超え、「できないことを、できることに変えていく」取り組みを大切にしています。これまで“当たり前”とされてきた常識を疑い、新しい価値を創り出すことが、ケアリーの目指す姿です。
自分のやりたいことを形にし、利用者さまの可能性を広げられる職場であり続けたい。そうしたビジョンに共感してくださる方と、一緒に未来をつくっていきたいと考えています。
~他の職場では実現できなかった想いを、ここで挑戦してほしいということですね~
はい。その通りです。
「人の幸せを自分の喜びとして感じられる方」に、ぜひ仲間になっていただきたいと思っています。役職や立場に関係なく、一人ひとりが主体的に学び、考え、行動する。その積み重ねが、利用者さまやご家族の笑顔につながると信じています。
【自分たちで未来をつくる職場】
「主体性と成長を支え合う仲間とともに歩む」
~最後に、これからケアリーで働く方へメッセージをお願いします~
ケアリーは、「与えられた仕事をこなす場所」ではなく、「自分たちで会社をつくっていく場所」です。良くも悪くも会社は自分次第。ここでは、一人ひとりが自己実現に向けて挑戦し、思い描いた理想を形にしていくことができます。
人それぞれの強みを活かし、活躍できる場を、これからも全国へ広げていきたいと考えています。誰かの幸せを支える喜びと、自分自身の成長を重ねながら、自己実現を叶えられる場所として、ケアリーは歩みを続けていきます。私たちとともに、その未来を担ってくださる方を増やせたら嬉しく思います。