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看護師による訪問看護ステーション経営に必要な知識や能力、思考ついて

こんにちは、看護師の「訪問看護ステーション」での独立を支援する「いろいろナース」の桃井里奈です。

団塊世代が75歳となる2025年以降、日本の医療や介護の需要はさらに増え続けます。

国は、急増する医療費の支出を抑えるため「病院から在宅へ」シフトチェンジを進めています。同時に多くの方が「自宅」で最期を迎えたいと希望されていることもあり、今後在宅医療サービスへのニーズがいっそう高まります。

このような背景のもと在宅医療サービスの要となる訪問看護ステーションのニーズも年々高まっています。

最近では、看護師による訪問看護ステーション独立開業も増えてきました。

これから訪問看護ステーションの独立開業を目指される看護師さんも多いと思います。

独立開業を目指す看護師が、訪問看護ステーションを起業して継続、成長させるには経営者としての知識や能力、そして思考が欠かせません。

必要な知識や能力や思考を理解しないまま独立開業して、失敗してしまうのは悲しいことです。

そこで本日は、訪問看護ステーションの独立開業を目指す看護師にとって、ステーション経営で必要な知識や能力、そして思考ついて解説していきたいと思います。

たくさんの看護師が今後、訪問看護ステーションの経営者として活躍できる一助となれば幸いです。

開業してからが肝心! 「訪問看護ステーション経営に必要な知識や能力、そして思考とは」

基本的に訪問看護ステーションは、人員要件である看護師を3名(常勤換算2.5名)を揃えることが出来ればスムーズに開業をすることが可能です。

しかしながら開業してから事業を継続し、成長拡大させていくことは容易な事ではありません。

訪問看護ステーションは開業してからの経営者の事業運営における知識や能力、そして思考が肝心となります。

訪問看護ステーションは開業してからの経営者の事業運営における知識や能力、そして思考が肝心となります。

では、開業してから事業を継続し、成長拡大させていくためにはどのような知識や能力、そして思考が必要なのでしょうか?

まず訪問看護ステーション経営に必要な6つの「知識や能力」について記載していきます。

訪問看護ステーション経営に必要な知識や能力

1.事業計画に関する知識と事業計画を作成する能力

資金調達や協力者を得る際には、「事業計画」の作成が必要になります。

事業計画を的確に作ることにより、事業の実現可能性も高まり、金融機関や関係者の協力も得やすくなります。

事業計画の作成には、地域における訪問看護ステーションの現状と課題や解決策、人口動態に基づく利用者の伸びを数字的な根拠などにより論理的に組み立てる力が必要となります。

また競合状況や差別化策、営業戦略、採用戦略について相手が納得できる内容にするための情報収集も必要です。

2.行政手続きの知識と手続き実務をする能力

訪問看護ステーションを起業するためには、会社設立や指定申請などのの書類作成、保険や税務に関することなど多くの行政手続きが必要となります。

こうした手続きは理解したり、実務をするのに時間と労力が掛かりますが、1つ1つの手続きにはちゃんと意義がありどれも重要です。

これら手続きを丁寧に進めていることは、経営者としての覚悟にもつながっていくのです。

専門家に依頼するにしても、各種手続きの基本的な意味合いは、ご自身でしっかりと把握しておく必要があります。

3.組織や社員のマネジメントに関する知識や管理をする能力

訪問看護ステーションでは経営者が看護師であった場合でも、開業時に自分以外に最低でも看護師を社員として2名雇用することになります。

一人社長で始められる事業とは異なり、当初から経営者として社員の労務管理などマネジメントを行う必要が出てきます。

組織や社員のマネジメントに関する知識や管理をする能力

事業の拡大に応じて社員が増えれば、労務管理とともに組織の管理能力も求められます。

組織マネジメントの基礎知識をベースに、どのような採用条件、報酬制度、教育訓練、評価基準を行っていくのか、また社員が働きやすいようなチームづくり、職場環境づくりについてもたえず考える必要があります。

4.マーケティングに関する知識や実施する能力

訪問看護は国の制度でサービス内容や料金が決められているため、サービス開発の必要はありませんが、ステーションのサービス品質の維持向上をはかるとともに、その姿勢を発信する活動は欠かせません。

ご利用者を増やすために関係者に自社ステーションの良さを知ってもらい、継続して利用してもらう工夫が必要です。

このステーションで働きたいと思われる仕組みを作ることも大事で

また、看護師などのスタッフを増やすために、このステーションで働きたいと思われる仕組みを作ることも大事です。

これら一連の工夫や仕組みづくりは、事業におけるマーケティング活動と言い換えることができます。

訪問看護ステーションを成功させるためには、マーケティングの基礎知識を得たうえで、マーケティング活動を実施することが求められます。

5.在宅医療に関する知識と、地域連携を行う能力

在宅医療では、ご利用者の状態や希望に合わせた最適な療養生活を支援するために、地域の医療機関や介護施設、薬局などと連携を図る必要があります。

在宅医療に関する知識と、地域連携を行う能力

訪問看護ステーション経営では、地域における在宅医療の成り立ちを理解して、医師やケアマネジャー、療法士、薬剤師など多職種との連携や調整する能力が求められます。

6.決算に関するの知識と計数管理能力

訪問看護ステーションの経営では、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー表などの決算書を作成し、数値の動きをみて適確な経営判断や方針策定をすることが求められることがあります。

税理士などの専門家のアドバイスも仰げますが、知識が無ければアドバイスを理解することができません。

最低でも、決算書の着眼点を理解し、経営の実情を把握できるようにする必要があります。

訪問看護ステーション経営に必要な思考とは

では、次に訪問看護ステーション経営に必要な5つの「思考」について紹介します。

前述した知識や能力を身に着けること共に重要なのは、経営者としての思想、心構えです。

訪問看護ステーションの運営は、毎日のようにいろいろな課題や悩みがでてきます。

訪問看護ステーションを継続し、成長拡大させていくためには、どのような困難が起きてもあきらめずやり遂げることが不可欠です。

そのためには次のような思考が必要となります。

1.高い志と強い使命感

事業の目的を成し遂げるという高い志と、お金儲けだけではなく、社会貢献なども含めた使命感を持つことで訪問看護ステーションが地域からの信頼とご利用者満足を得る原動力となり、ステーションの成長につながります。

2.プラス思考

訪問看護の現場では、看護師の離職など、想定外の出来事はつきものです。

大変なときほどマイナス面に目がいってしまいがちですが、物事を否定的、批判的にばかり考えていては、なかなか前に進むことができません。

プラス思考でどうすればより良い方向に切り替えられるかを考え、乗り超えていく力が求められます。

3.論理的思考

訪問看護ステーション経営では、ご利用者やそのご家族、看護師やケアマネージャー、医師や連携先など様々な立場、経験、世代の人々と接して、自分の考えを伝えたり、相手との合意形成を行うことが求められます。

筋道を立てて説明する理論的思考が必要です

自分が理解していることでも、相手にわかってもらってもらうためには客観的な根拠を的確にまとめるたり、筋道を立てて説明する理論的思考が必要です。

4. 柔軟な思考

訪問看護では、定期的に制度改定が行われます。

制度改定では、国が訪問看護ステーションに求める要素の変化が現れます。ステーションのあり方も改定内容に準じて柔軟に変化させる必要があります。

また、看護師の採用も年々進化していて、以前成功した募集方法が全く通用しなくなることもあります。

訪問看護ステーション経営では、多方面で変化が生じるため、柔軟な思考が求められます。

4.常に学習する思考

訪問看護ステーション経営では、進化する在宅医療に関して学びの姿勢がなければ成長することはできません。

進化する在宅医療に関して学びの姿勢

また何事においても疑問に感じたことを放置せず探求する姿勢を持つと、それが新たな付加価値生み出すきっかけとなります。

「訪問看護ステーション経営に必要な知識や能力、そして思考を身に着ける方法とは」

いかがでしたでしょうか。

こんなに難しい知識や能力、そして思考を持たないと訪問看護ステーション経営はうまくいかないのか、とたいへんと思われた方もいるかと思います。

しかし、現在成長拡大している訪問看護ステーション看護師経営者が初めからすべての要素を持っていたたわけではありません。

経験を積みながら、一歩づつ知識や能力を身に付けていっている人がほとんどです。

本日ご紹介した訪問看護ステーションの独立開業に必要な知識や能力、経営者としての思考を参考にチャレンジしていただければ幸いです。

安全に3年後の独立を目指せる「ハーベスト」プラン

もちろん経験を積み上げて、知識や能力を身に着けるためにも、まずは、訪問看護ステーション開業に踏み切って実践する方法もあります。

しかし、一足飛びに開業すると当然ながら失敗のリスクも高まります。

・万全の体制で安全に独立開業を目指したい
・慎重に独立開業の準備を行いたい
・まだ自己資金が少ないが独立へ一歩踏み出したい

このような看護師さんにリスクを減らして、訪問看護ステーション経営に必要な知識や能力を身に着ける方法を紹介させていただきます。

安全に看護師さんの独立を支援する「ハーベスト」プラン

当社が開発した、「ハーベスト」プランでは、将来独立開業を目指す看護師と新規で訪問看護ステーションを開業するオーナー経営者を当社が選別してマッチングし、3年などの一定期間、看護師にステーションの管理者として経営を学んでいただきます。

3年などの一定期間、看護師にステーションの管理者として経営を学んでいただきます

この方法では、安定した給与を得ながら訪問看護ステーション経営を学び、必要な知識や能力を身に着けたときに安全に訪問看護ステーション開業できます。

3年程度先を見据えて安全に訪問看護ステーション独立開業を目指したい方には、お勧めの方法です。

下の関係図を参考にしてください。

いろいろナース看護師独立「ハーベスト」プラン相関図

さらに、当社から新規開業の訪問看護ステーションの経営や運営ノウハウはすべて提供しますので安心です。

これまでも多くの看護師さんが「ハーベスト」プランで将来の独立を目指して事業責任者として頑張り、独立を成功させています。

訪問看護ステーション独立開業やハーベストプランにご興味ある方は、ページ下部より資料を無料でダウンロードできます。

>保険外美容医療での看護師独立ストーリー

保険外美容医療での看護師独立ストーリー

石原看護師は、約1年前に美容エステと美容医療を組み合わせた独自メニューを提供する美容サロンを自宅で開業されました。
週に2回はクリニックに勤務しながら、子育てや家事と両立できるサロン運営を軌道に乗せています。

石原看護師がどのようにして時間や場所にとらわれない働き方を実現できたのか、その経緯、現在の状況、そして今後のビジョンについてお話をうかがいました。

無料でダウンロードできますので、看護師の独立にご興味のある方は、是非この機会にご一読ください。

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