看護師の就職先として人気が高まっている美容医療。その中でも、アートメイクアーティストを希望する看護師が徐々に増えています。
アートメイクアーティストとはどのような仕事なのでしょうか?この記事では、アートメイクアーティストとして独立し、フリーランスとして活躍する方法を解説します。
アートメイクとは
アートメイクとは、針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れることです。アートメイクを施すのは、主に眉やリップです。
皮膚に直接色素を入れるアートメイクは、お風呂やスポーツで汗をかいたり水を浴びたりしても落ちることがないため、人気があります。
アートメイクは医行為(医師法第17条)に該当するため、医師でなければ施術できないことになっていますが、医師の指示があれば、看護師もアートメイクを施術できます。
アートメイクは、特殊な技術や高度な知識が必要です。そのため、アートメイクのスキルを身に付けると、収入アップや独立も見込めます。
今、そんなアートメイクアーティストになりたいと思う看護師が増えているのです。
アートメイクアーティストになるには
看護師がアートメイクアーティストになるには、アートメイクの施術を行っている美容皮膚科や美容外科に、看護師として就職して技術を習得するか、アートメイク専門のスクールに通うなどしてスキルを身につける必要があります。
アートメイクスクールには、仕事をしながら学べるカリキュラムもあるため、看護師として病院で働きながらスクールに通学する人も多いようです。
アートメイクアーティストになるのに、美容医療の勤務経験が必須という訳ではなく、一般の病院に勤務しながらスクールに通うこともできます。
ただし、アートメイクの施術や接客をするのに、美容医療の知識が役に立つため、美容医療の勤務経験のある看護師がアートメイクアーティストになることが多いようです。
フリーランスとして独立できるの?
アートメイクは、医師の指示がないと施術できません。そのため、看護師がアートメイクアーティストとして独立するには、美容外科や皮膚科のクリニックなどの医師と提携する必要があります。
フリーランスのアートメイクアーティストとして活躍するには、いくつかの美容クリニックと提携した上で、自分が提携先のクリニックに出向き、お客様に施術をするという形になるでしょう。
アートメイクの腕や接客が評価され、お客様の指名が入ったり、良い口コミが広まったりすると、複数のクリニックで施術することも可能です。
独立すれば、施術料を自分で設定できます。そのぶん、収入もアップするので、やりがいがありますよね。
アートメイクを提供できる施設は、大都市に一極集中
アートメイクアーティストとして活躍するには、どの地域がいいのでしょうか?
この仕事で独立するには、美容外科や美容皮膚科との提携が必須なため、まずはどの地域に美容クリニックが多いのか、データを見てみましょう。
データを見ると、美容クリニックは、東京や大阪、福岡などの大都市に集中しているのがわかりますね。
出典元:日本医師会総合政策研究機構 日医総研リサーチ・レポート No.126 医師養成数増加後の医師数の変化について
皮膚科医は、東京23区では人口10万人に対して約10人ですが、高知県や滋賀県、秋田県には3人いるかいないかです。
東京23区には人口10万人に対して、約4人の美容外科医がいますが、全国的に見ると、東京、大阪、福岡などの大都市以外には、1人もいない状況になっています。
これらのデータから考えても、美容系のクリニックは大都市に一極集中し、地方には少ないことから、アートメイクを提供できる施設は限られているのが現状です。
そのため、アートメイクアーティストとして活動するには、都市部には提携先がありますが、地方では、まだまだこれからだと考えられます。
今後は、地方でもアートメイクを希望するお客さんが増えると予想されるので、アートメイクアーティストとして独立したいと思うときは、都市部にこだわらず、全国のクリニックとの提携を視野に入れておくのも、ひとつの手だと言えそうです。
まとめ
最近では、フリーランスになる看護師は増えていますが、その中でも、専門の技術を持つアートメイクアーティストは、とてもやりがいのある仕事です。
独立してフリーランスになるには、どの地域にアートメイクの需要がありそうか、戦略も必要かもしれませんね。この記事をぜひ参考にしてみてください。