「組織に縛られずに、自分のやりたい看護をしたい!」
そんな風に考えて、独立やフリーランスを目指している看護師さんは多いのではないでしょうか。
独立は、確かに魅力的な選択肢です。しかし、夢を現実にするためには、いくつかのことを知っておく必要があります。
今回は、看護師の皆さんが、その夢を現実にするために知っておくべきこと、そして一歩を踏み出すためのヒントをわかりやすくご紹介します。
「いつか」を「今」に変えるために、ぜひご覧ください。
看護師の働き方は一つじゃない!あなたの「好き」を仕事にしませんか?
病棟で忙しく働く日々の中で、ふと「このままこの仕事で本当にいいのか?」と感じたことはありませんか?
患者さんのために、先輩の期待に応えるために、と頑張りすぎてしまい、自分を見失ってしまいそうになる瞬間もあるかもしれません。
「忙しい」という言葉には、「心をなくす」という意味が隠されています。
自分を見失ってまで働くのではなく、ありのままの自分でいられる場所を見つけてみませんか?
看護師の仕事は、人生を豊かにする手段の一つ
看護師の資格は、あなたの強みです。
今は、個人の幸せが尊重される時代です。「看護師=病院」という固定概念にとらわれる必要はありません。
医療の現場には、あなたのスキルを活かせる場はたくさんあります。
訪問看護ステーションや美容クリニック、介護施設、企業看護、医療機器メーカーなどあなたの興味やスキルに合わせて、病院以外でも様々な働き方を選ぶことができます。
固定概念にとらわれず、様々な可能性を模索してみましょう。きっと、あなたにとっての「最高の働き方」が見つかります。
あなたの「好き」を仕事にして、充実した看護師人生を送ってみませんか?
独立起業の理由はひとそれぞれ。大切なのは…
独立起業は、あなたの人生を大きく変えるチャンスです。
独立を考えるきっかけは、チャレンジしてみたい、自分がやりたい看護を仕事にしてみたい、あんなふうになりたい…などなど、人によって様々だと思います。
でもきっと、共通しているのは、「もっと自分らしく働きたい」という強い願い。そして、その願いが叶うかもしれないという、「ワクワクする気持ち」なのではないでしょうか。
このワクワクする気持ち、とても大切です。この気持ちに突き動かされて、一歩を踏み出すことができれば、あとは何とかなるものです。
「今、行動すべきだ」と感じたら、迷わず行動に移しましょう。直感というのは、とても頼りになるものです。
独立したいけど、不安で一歩が踏み出せない
もちろん、独立を考える中で、不安を感じる気持ちは、とても自然なことです。新しい道へ進むには、期待と同時に、様々な不安がつきまといますよね。
「うまくいくのだろうか」「失敗したらどうしよう」「経済的にやっていけるのか」
こうした不安は、誰もが抱くものです。多くの人が陥ってしまうのが、この不安に飲み込まれて、思考停止になってしまうことです。
「どうせ無理だ」「私にはできない」
こんな風に考えてしまうと、何も行動できなくなってしまいます。
いくら悩んでも、行動を起こさなければ、問題は決して解決しません。もちろん、失敗してしまう可能性もあります。しかし、失敗から学ぶこともたくさんあります。何もしないことの方が、もっと大きな後悔につながるかもしれません。
「あの時、一歩踏み出していれば…」
そんな後悔は、一生消えることはありません。
大切なのは、失敗を恐れずに、新しいことに挑戦する勇気を持つことです。
独立は焦らず、自分のタイミングで
ただ、焦る必要はありません。
特に看護師の仕事に疲れてしまい、ただ現状から抜け出したいという気持ちで独立を考えているのであれば、一度立ち止まって考えてみましょう。
「今すぐ現状を変えたい」という気持ちはよく分かりますが、焦って決断してしまうと、後から「もっとじっくり考えれば良かった」と後悔する可能性も。
余裕がない状態での決断は、失敗や後悔に繋がりやすいものです。
もし、独立に対してワクワクする気持ちがあまり湧いてこないようであれば、それはまだタイミングではないのかもしれません。
焦らず、じっくりと自分の心と向き合う時間を作りましょう。
独立に適したタイミングは必ず訪れます
独立に適したタイミングは必ず訪れます。
「独立するか、しないか」ではなく、「独立後にどうやって成功を続けるか」を考えることが大切です。
そのために、以下のことを行うことをおすすめします。
・興味のある分野の勉強: 独立したい分野について、深く学ぶ
・先輩・友人の話を聞く: 実際に独立している人から話を聞き、生の声を聞く
・スケジュールを立てる: 独立までのロードマップを作成する
・事業計画を立てる: 具体的な事業内容や資金計画などを立てる
「独立するかどうか」で悩むよりも、これらの準備に時間を使う方が、より生産的で有意義な時間になるでしょう。
焦らず、自分のペースで進んでいきましょう。
何のための独立なのか、やるべき理由を明確にする
何をするにも「なぜやるのか」という理由を明確にすることが大切です。
理由がはっきりしていないと、途中で迷ったり、頑張る意味を見失ってしまうことがあります。
独立や起業を本当にしたいのか、そしてそれによって何を達成したいのかを再確認することで、今後の方向性が明確になります。
まず、独立したい理由やこれまでの経緯を整理して、自己分析を行いましょう。
(1)過去の経験を振り返る
・これまでの看護師生活で、どんな経験をしてきたか?
・その経験の中で、どんなスキルを身につけたか?
・どんなことに喜びを感じたか?
・どんなことに悩んだか?
(2)自分の強みと弱みを把握する
・自分の得意なこと、好きなことは何か?
・自分の苦手なこと、嫌いなことは何か?
・どんな看護を提供したいか?
(3)将来のビジョンを描く
・5年後、10年後、どんな看護師になりたいか?
・どんな働き方・生き方をしたいか?
・独立を通してどんなことに貢献したいか?
これらのことを紙に書き出すことで、あなたの頭の中が整理され、新たな気づきが得られるでしょう。
第三者の意見を求める
自己分析を行った後は、家族や友人、信頼できる先輩など、客観的な意見を求めてみましょう。
意外と自分のことは、自分が一番分かっていないものです。
外からの視点を入れることで、自分では気づかなかった自分の強みや弱み、あるいは、新たな可能性を発見できるかもしれません。
看護師としてではなく「ひとりの人」として考える
看護師としての経験やスキルは、独立において大きな財産となります。しかし、独立は、単に仕事場を変えるだけではなく、「自分の人生をどう生きるか」という、より大きな視点で考える必要があります。
看護師としての経験を活かしながら、自分らしい生き方を模索し、自分にとっての幸せとは何かを深く考えてみましょう。
独立したい理由が明確になれば、後悔なく前に進む決断がしやすくなります。
大切なのは自分の可能性と未来を信じること
自己分析を通して、あなたの強みややりたいことが明確になってきたのではないでしょうか。
もしかしたら、「こんなビジネスができそう」という漠然としたイメージが浮かんでいるかもしれません。
大切なのは、看護師としての『自分の可能性』と『未来の自分』を信じることです。
実は、これは独立を成功させる上で最も重要な要素の一つです。
夢を叶えた人たちは、例外なく、自分の可能性を信じて努力を続けてきました。
特に、独立起業は孤独な道のりです。周囲のサポートも大切ですが、最終的には自分自身でモチベーションを維持し続けなければなりません。
なせば成る!ポジティブなマインドで未来を切り開く
「なせば成る」という言葉があるように、努力すれば必ず道は開けます。
できないことや経験がないことでも、学んで知識や技術を身につければ、習慣化することでできるようになるものです。
「できない」「経験がない」と最初から諦めてしまうのではなく、「どうすればできるか」という視点で考えてみましょう。
新しいことを学ぶこと、そしてそれを実践することは、決して簡単なことではありません。しかし、少しずつでも前に進むことで、必ず成長を実感できるはずです。
学び続けることの大切さ
看護師になるためには、多くのことを学び、努力を重ね、国家試験という大きな壁を乗り越えてきたはずです。
独立も同じです。独立を目指すのであれば、看護師としての専門知識はもちろん、経営に関する知識やスキルも必要になります。
また社会は常に変化しています。新しい法律が制定されたり、医療技術が進歩したり、患者さんのニーズも多様化しています。
このような変化に対応するためには、常に学び続ける姿勢が不可欠です。
学び続ける先に得られるもの
独立を目指すのであれば、再び学びの姿勢を持つことは、決して無駄なことではありません。
新たに得た知識や情報は、あなたの考え方やモノの見方、仕事に対するアプローチを大きく変える可能性を秘めています。
また、一度身につけた知識や情報は、どんな状況でも失われることなく、あなたの一生の財産になってくれます。
独立を目指す看護師にとって、学び続けることは、単なる自己投資ではなく、未来への投資です。
学びは、あなたの可能性を広げ、新しい世界への扉を開いてくれるでしょう。
独立前に「つながり」をたくさん作っておく
独立後、成功するためには、多様な人々との「つながり」が不可欠です。
同業者のネットワーク
同じように独立した看護師や、医療業界で活躍している方々とつながりを持つことで、情報交換や協力関係を築くことができます。
顧客となる可能性のある人々とのつながり
潜在的な顧客とのつながりを広げておくことも重要です。SNSを活用したり、地域のイベントに参加したりして、自分のサービスを知ってもらう機会を作りましょう。
専門家とのつながり
税理士、弁護士、コンサルタントなど、専門家のアドバイスを受けることで、スムーズに事業をスタートさせることができます。
これらのつながりは、独立前に積極的に築いておくことで、事業の立ち上げをスムーズに進めることができます。
独立初期に心得るポイントとは
さいごに看護師の独立を成功へと導くためのヒントをいくつかご紹介します。
独立初期は、特に慎重な準備と心構えが求められます。
(1)小規模からスタートし、リスクを最小限に
事業を始めたばかりの頃は、実績も少なく、顧客も少ない状態です。
いきなり大規模な事業を始めるのではなく、小規模な事業からスタートすることで、リスクを最小限に抑えることができます。
もし失敗したとしても、マイナスが小さければ再チャレンジまでの期間が縮まります。
(2)複数の収入源を確保する
独立したばかりの頃は、収入が不安定になりやすいものです。そこで、複数の収入源を確保して、安定した生活基盤を作り、事業に集中できる環境を整えましょう。
例えば、副業として病院で非常勤の看護師として働いたり、週に数日クリニックで勤務したりすることで、安定した収入を得ながら、安心して経営に取り組むことができます。
まとめ
今回は、将来独立を考えている看護師の皆さんに、夢を実現するために知っておくべきことや、第一歩を踏み出すためのヒントをお伝えしました。
独立や起業には情熱やアイデアが不可欠ですが、それだけでは成功に繋がりません。成功を左右するのは、事前のしっかりとした準備です。
今回の内容を「当たり前」と感じたかもしれませんが、準備不足で独立し、苦労している人は少なくありません。
独立後に準備を始めると、収入がない中での準備になり、焦りが生じやすくなります。
独立は、あなたのキャリアにおける大きな転換期です。焦らず、しっかりと準備を進めることが、将来の成功に繋がります。
また、独立はゴールではなく、新しいスタート地点に立つということです。常に学び続け、変化に対応できる柔軟な姿勢を持つことが大切です。
今回お伝えした内容が、看護師の独立という夢に向かって一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
看護師の独立をトータルにサポートします
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ヴィーナスでは、看護師が一人で提供できる「訪問型の保険外美容医療メニュー」をパッケージ化、美容医療に関する様々な知識や技術に加え、独立開業に必要なビジネスノウハウを学ぶことができます。
単に知識や技術の習得だけでなく、看護師が独立し、自らの事業として成長していけるように医師との連携も含め、独立を総合的にバックアップ、幅広く活躍できる独立看護師の育成・輩出を目指します。
※2024年7月に開催した第1回ヴィーナス学習交流会に参加された看護師さんと西嶌先生。
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現在、ヴィーナスアカデミーでは一期生を募集しています。
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