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在宅医療ドクターズコラム(6)不健康な人が辿り着くのは足が腐る人生である

こんにちは、恵比寿こもれびクリニックの院長、西嶌暁生です。

人生100年時代と呼ばれる社会において、「笑顔で自分らしく、活き活きと自立して生きる」ためには「健康」が不可欠です。

このコラムでは、在宅の現場で日々奮闘している訪問看護師の皆様に向けて、時間や労力、コストをかけることなく、在宅でも手軽に始められる「健康・美容増進のコツ」をご紹介していきたいと思います。

先日のコラムで、人生100年時代である今、70代の過ごし方が、その後の健康寿命の長さを左右するターニングポイントであるとお伝えしました。

70歳以降にどれだけ充実して自立した生活を送れるかは、それまでのどのような生活やヘルスケアをしてきたかに影響されます。

今回は、「不健康な人が辿り着くのは、足が腐る人生である」と題して(ドキッとするタイトルですね)健康寿命を伸ばす為に、知っておきたい新たな課題についてお伝えしたいと思います。

血管の老化と自立度の関係

血管の老化と自立度の関係

年をとるにつれて血管は、弾力を失って厚くなったり、硬くなったり「老化」していきます。この血管の老化を「動脈硬化」といいます。

「動脈硬化」により、血管の内腔の狭小化や弾力の低下に伴い、組織への血流が十分に行きわたらない為、栄養や免疫などの面で様々な障害が生じます。

図1の年次別死因順位をみても、「心疾患(2位)」や「脳血管疾患(3位)」など、血管の病変が上位を占めているのがわかると思います。

年次別死因順位

参照元:厚生労働省 平成30年(2018)人口動態統計年計(概数)の概況

しかし、医学や公衆衛生、搬送システムの発展に伴い、心臓や脳血管にトラブルが生じても、救命できるようになってきました。

そうして、平均寿命が延びてきたのですが、その結果、現代では新たな問題が生じてきました。

それが、「足の先から腐ってくる」現象です。

ただでさえ、足の先は血流が届きにくく、“冷え性”などの悩みも多いと思いですが、動脈硬化が進み、血管が老化すると、さらに血液不足が深刻になります。

足の先は血流が届きにくい

その結果、普通の人ではすぐに治る傷が、一向に治らず、逆に進行して、足の先から腐ってくるのです。

これらの現象を総じて、「足壊疽」と呼びます。専門用語では、「重症下肢虚血」と呼ばれています。

さらに、下肢の血行が悪くなると、安静時にも痛みが生じたり、治癒困難な皮膚潰瘍や感染症が進行したりします(図10)。

図10 足壊疽の進行の写真 ↓↓↓
足壊疽の進行

※少々ショッキングな画像になりますので上のタブをクリックしてご覧ください。
 

最終的には、患者の歩行は困難となり、日常生活のQOLを大きく低下させます。加えて、家族など、まわりの人々のQOLを大きく低下させることになるのです。

足壊疽の治療は難しい

昔は「人生50年」の時代だったので、このような足壊疽悩まされることはありませんでした。

しかし近年になり、生活習慣病の拡大と平均寿命の延長による現代病として、きわめて悩ましい病気になっています。

というのも、足壊疽は単純に足だけの病気ではなく、身体の内側からくる全身の病気だからです。

足壊疽は単純に足だけの病気ではなく、身体の内側からくる全身の病気だからです

すなわち、ある一時点の病気ではなく、その健康状態に至る何十年もの歳月が、病気の根源になっています。

その為、皮膚や傷の専門家だけでなく、循環器、腎臓内科、内分泌内科など、多方面からのサポートが必要なります。欧米では“足病医”として独立した専門医がいるほどです。

人生100年時代は“皮膚と骨”が主役です

人類は、感染症(肺炎や結核など)を乗り越え、脳血管障害を乗り越え、悪性腫瘍(がん)に対しても様々な治療が開発され、平均寿命が伸びてきました。

そして現在、健康寿命を伸ばす為に、人類の新たな課題は、“健常な軟部組織と骨”にシフトしつつあります。“軟部組織”とは、皮膚・筋肉・脂肪などです。

人生100年時代は“皮膚と骨”が主役です

繰り返しになりますが、70歳以降にどれだけ充実して自立した生活を送れるかは、それまでのどのような生活やヘルスケアをしてきたかに影響されます。

そして、超高齢化社会のQOLの屋台骨は、「健常な皮膚と骨を持ち、自立して歩けること」だと考えています。

>保険外美容医療での看護師独立ストーリー

保険外美容医療での看護師独立ストーリー

石原看護師は、約1年前に美容エステと美容医療を組み合わせた独自メニューを提供する美容サロンを自宅で開業されました。
週に2回はクリニックに勤務しながら、子育てや家事と両立できるサロン運営を軌道に乗せています。

石原看護師がどのようにして時間や場所にとらわれない働き方を実現できたのか、その経緯、現在の状況、そして今後のビジョンについてお話をうかがいました。

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